デザイン学科

広告実践論「共感を生むアイデアはどのようにして考えれば良いのか?」

デザイン学科、3年生の広告実践論の授業を紹介します。
担当は、デザイン学科教授の福島治です。
私は40年間に渡り、広告の現場でデザインの力を磨いてきました。
大学の授業は、教える先生ごとに個性豊かです。
私は、自分で観察して、自分で考え、自分で発見するアクティブラーニング方式を大切にしています。

今回の授業は、「共感を生むアイデアはどのようにして考えれば良いのか?」を
3週間かけて、ワークショップを実施しながら理解するカリキュラムの最終週です。
最初の週は、「愛」を感じるビジュアルを一人ひとりにたくさん考えてもらいました。

その中から自分が面白いと思うアイデアを3案選んでもらいます。選んだアイデアを並べると約100案にもなります。
第2週は、100種類のアイデアに全員で人気投票を行います。

当然、たくさん票が入るものと人気のないアイデアの差が生まれます。
両者を見比べてながら、人気のないアイデアには一体何が足りないのかをグループディスカッションで探りあててもらいます。
反対に人気のあるアイデアには、どのような工夫があるのかを発見してもらいます。
1チーム最低10個、良いアイデアを考えるためのポイントをあぶり出して、黒板に書き出してもらいます。
学生達の見つけた良いアイデアになるためのコツは、実に的を得た答えになっています。

普段私たちは数えきれないほどの広告に接しています。
現代人は瞬間的に面白い広告や共感する広告とダサい広告とか興味のない広告を判断しています。
両者を分けるさまざまな要因を明確に言語化できたら、自分がアイデアを考える時に大変有効です。
客観的な視点が持てると、アイデアの良し悪しを判断することができるようになります。
優れたクリエイターほど、自分の考えやアイデアを客観的に判断することができるのです。
自分の出したアイデアから正解を的確に選べるからヒットメーカーになれるのです。

私は、こうした独自に考えたワークショップ形式の授業を行い、
学生たちに知識を教え込むのではなく、自分で考え、手に入れる訓練を行うようにしています。
人間の脳は人に教えられたことより、自分で考えて発見したことの方が深く記憶に残る仕組みになっています。
その特性を活かすためにもアクティブラーニング方式を昔から取り入れた授業を行っています。

プロダクトデザイン研究室3年生ワークショップ 最終日

映像情報領域4年生 卒業制作中間講評

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