7月17日(日)に、工学部の今年度の「第1回オープンキャンパス」が開催されました。前日までの雨は上がりましたが、とても蒸し暑い1日でした。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。
今年度のオープンキャンパスは、午前と午後の2部制です。各部とも、メインの流れは、工学部紹介 ⇒ 化学・材料コース紹介 ⇒ 施設見学 ⇒ 体験型模擬授業 です。
↑工学部紹介
その他、保護者対象の「学生生活・就職・入試説明会」や、個別相談コーナーが設けられました。個別相談には、各コースの教員や在学生の他、学生課員による学生生活相談、入試課員による入試相談があります。その他、学修支援センター、図書館、食堂を自由に見学して頂きました。
体験型模擬授業は、『SDGsも分子から~コンピュータでつくるリアルな物質の世界』の第2弾 です。第1弾は春のオープンキャンパスで実施したのですが、今回は内容が新しくなっています。
模擬授業も2部構成で、第1部では実際に分子模型を組み立てます。教科書でもおなじみのグラファイト(黒鉛)やダイヤモンドに挑戦して頂きました。層状物質であるグラファイトは1つの層面が大きいので、皆さんで手分けして組み立てました。ダイヤモンドは組み立て方が少々難しいのですが、皆さん上手に組み立てていました。グラファイトもダイヤモンドも同じ「炭素C原子」のみからなる物質(単体という)なのですが、実は、その元となる炭素原子が少し違うのです。もちろん同じ炭素原子なのですが、原子核の周囲に漂う電子の配置、そう ”フォーメーション” が違うのです。詳しい内容は大学で勉強して頂くとして、分子模型ではその辺も意識しなくてはならないのです。そして、分子模型は実によくできていて、分子のサイズを見積もることもできます。今回も、グラファイトの層間の距離が教科書通りになりました。
第2部では、「コンピュータで分子を扱う」と題し、コンピュータソフト”Chem3D” を使いました。これは、いわば「現代風の分子模型」「分子模型の進化版」です。時間に限りがあるので、分子を1から組み立てることはできなかったのですが、分子の名称や分子式を入力すると、パッと画面に分子が表示される機能があるので、これを使って、お馴染みの分子たちを観察してもらいました。
次回は、8月2日(火)の「キャンパス見学・入試相談会」および、同日開催の模擬授業「ゲーム感覚で楽しむ化学教室」です。この模擬授業は、ご予約なしで参加できます。
そして、8月20日(土)は、工学部の「第2回オープンキャンパス」です。体験型模擬授業も一新し、「液晶分子が拓く世界」です。
↑第2回オープンキャンパスの模擬授業担当者
お楽しみに! 是非、気軽にご参加ください。リピーターも大歓迎です!
↑皆さんで作った模型は、今、無機材料化学研究室のラマン分光光度計の上に飾られています。