建築コース

【研究室】修士設計 23′

建築設計計画Ⅱ研究室

2024年2月5日(月)・修士設計発表会

野島 太一
領域境界論:
紛争などで対立する二国間の国境には両国が後退する緩衝地帯があり、そこには野生生物が生息する豊かな生態系が展開している。本研究はそんなエピソードから想起された。地図では一本のラインでしかない国境のなかに、ある幅を持った領域が存在しそこには想像もつかない世界が外とはある種無関係に展開している。これを本研究の創作的基点にする。「境界は領域もつ」そう考えると、その領域もまた境界を持つことになり両者はフラクタル状に重層して際限がなくなる。そこで極小と極大の視点を併せもつLiDARスキャナーを用いて「敷地のスキャン」を行い、都市に残る「幅を持つ境界(領域的境界)」において、都市に新たなインターフェイスを創出する。

加藤 拓真
Mixismの建築:
建築と建築論の関係を独自の年表によって視覚化し、過去600年のデザインのダイナミズムの中に一定の振幅を見出す試みである。その上で建築史上、局所的にあらわれる「Mix」を、固着した建築を打開する創作的なデザインの運動として捉え、その動きを「Mixism」と名付け分析する。年表の分析によると現代はモダニズム以降およそ200年ごとに起きてきた「Mixism」の第3期として捉えることができる。過去1期と2期の「Mixism」の建築とそれを要請した社会的背景の分析から現代に求められるMixismの手法を発見し、制作に落とし込みその実践を修士設計としてまとめる。

井尻 歌衣
私の記憶のヒロイック・フレーム ー建築空間体験による記憶の設計ー
今は亡き父の存在を感じれる住宅を設計する。生前に父が残した家族写真を「父が私に向けた眼差しの記録」と位置付け、そこから私自身が設計者として家族の記憶を再生する空間的断片を抽出する。断片はその後建て替えられた現在の実家にスーパーインポーズし、父との記憶を設計的に再生する新たなリノベーション手法として実践する。これは「記憶の設計」という主観的且つ定量的検証が難しいテーマに対してまず私自身を最初のサンプルにして設計方法論にまとめる試みである。本研究は、部屋数や機能などスペックに対する要望の影で、いまだ言葉にならない施主の思いやパーソナリティを立体的に理解し、設計に接続する方法論を目指すものである。

【研究室】卒業設計 23′

【ミドラボ】ミロード<スカイロード>展

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