建築設計計画Ⅱ研究室・ゼミ旅行レポート②
さか枝うどん 本店 で朝食。
イサム・ノグチ庭園美術館
採石場の麓、石が岩石から作品に変わる途上につくられた彫刻家のアトリエ。自宅や裏山も彫刻作品としてその哲学が行き届いている。巨石で表現された雪崩のような水の流れや、イサムのもう一つの故郷であるカルフォルニアから植樹されたユーカリなど、空間を楽しむアイデアが気持ちを軽くする。裏山の頂上からは対岸の屋島が見えた。
各々シーンを定め即興でスケッチ。5~6分で瞬間的に風景を構成する要素の関係性をとらえる。
庭園とその奥の自宅
ユーカリの木から見上げる裏山
裏山から対岸の屋島を見る
©栗原美希
©舟窪麻友美
金刀比羅宮 奥社まで1368段続くこんぴら表参道の石段
階段参道に対して建築がさまざまにリアクションする。向かいあう店同士が互いに調整しているかのように踊り場は左右交互に溢れだしの場になっているため、平地の商店街以上に道が建築化している。
金刀比羅宮 本宮拝殿(785段目)
本宮拝殿に接続する南渡殿(みなみわたどの)。40mほど南に位置する三穂津姫社(みほつひめやしろ)と接続するブリッジで、同時に下をゲートのようにくぐり抜けることが出来る。架構は1:1(2層)程度の明快なプロポーション。渡殿自体は途中鈍角(150度ほど)でクランクするが、架構の方向はなぜかそのまま維持されている。架構方向とファサードがずれることで奥行が消失して、まるで衝立のような構え。
金刀比羅宮 厳魂神社(奥社・1368段目)
写真©加藤千尋
金刀比羅宮 緑黛殿(りょくたいでん)(設計:鈴木了二)(785段目)
金刀比羅宮 旭社 廻廊(628段目)
左手奥の下向道(げこうどう)が旭社と正面の廻廊を経由して右下の祓戸社(はらえどしゃ)と火雷社(ほのいかづちしゃ)へ繋がる
旅亭ことひら(設計:隈研吾)の建設予定地に置かれたトレーラーハウス(設計:隈太一)
琴平町公会堂
坂出人工土地(設計:大高正人)
天候のためか、宴の後のようなうら寂しさも感じたが、提案の力強さは色褪せない。意外に駅が近く大胆にリノベーションしても面白いかも。
倉敷アイビースクエア(設計:浦辺鎮太郎)
1889年に建設された紡績工場をリノベーションした複合文化施設。操業当時の工場外観を残した浦辺鎮太郎氏の設計によって泊まれる「文化施設」として現代に引き継がれている。
地酒と郷土料理 さわらや旅の幹事はM2加藤千尋とB4赤津拓実。ふたりのアレンジで一旦さわらやに集合。伊七という日本酒がおいしかったです。
倉敷美観地区
パブリックバー「赤煉瓦」(倉敷アイビースクエア宿泊施設内)
倉敷アイビースクエアの宿泊施設内にある半地下のバー。酒樽を想起させるヴォールト天井を見に、閉店間際の23時前頃に滑り込む。1974年のオープン当初から営業しているそうだ。半地下に窓がつくられていたのでその先にドライエリアがあるのかと思っていたが、翌朝みたらそれはホテルのエントランスコートから中央広場に抜けるサンクンパス(sunken path)に向けて開けられていた。