建築環境計画室では、人生尺度の健康性に配慮した住宅(ウェルネス住宅)に関する研究をしています。その研究の一環として、築55年が経過する緑ヶ丘団地の住戸を健康に配慮した住宅へと改修する取り組みを行いました。段階的に取り組みを行っていく予定で、今回は室内の空気環境・湿度環境を改善するために漆喰壁と無垢の杉フローリングへの改修を行う計画です。対象住戸としては、しばらく使っていない最上階4階の住戸を改修することにしました。
まず、養生をして壁に漆喰がしっかりと接着するように下地材を塗ります。
次に漆喰を塗っていきます。
私(山本)の家族も壁塗りを体験してみました、小さい子供なので手袋をはめて手で塗っています。
※皮膚に付いたり目に入ったりすると危険ですのでご注意下さい!
次に畳からフローリングへの改修ですが、畳の厚さ分のレベル調整を行う必要があります。
そこで、まず角材を使って新しい根太を組み、レベル調整をします。
根太が敷き終わったら、その上に合板を乗せて下地面を作ってから杉のフローリング材を施工します。
インパクトドライバーでフロアビスを止めていきます。最後はみんな手馴れて作業が速くなりました。
一番苦労したのは最後の列に板を加工してぴったりはめ込む所です。何度もやり直していました。
調湿材の施工(漆喰と無垢の杉フローリング)が完成しました。改修前と比べてどうでしょうか。
参加した学生にとっては貴重な体験となったのではないでしょうか、大変お疲れさまでした!
緑ヶ丘団地にお住いの皆様にもご協力頂き、大変感謝致します。
今後は改修後の室内の温湿度・空気質の改善効果を実測調査する予定です。