化学・材料コース、および、その前身の生命環境化学科には、多くの実験授業があります。これまでにも「工学基礎実験」や「化学実験」、さらに「生命環境化学実験A」などの様子をご紹介してきました。今回は、2年生の後期に行われる「応用化学実験B」の様子をご紹介しようと思います。
覗きに行った当日は、厚木市内を流れる河川の水質調査として、CODの測定を行っていました。CODとは、Chemical Oxygen Demand の略で、日本語では「化学的酸素要求量」といいます。CODは水中の汚濁物質(有機物など)を酸化剤で「化学的に」酸化するときに消費される酸素量を数値化したものです。CODの値が大きいほど、汚濁物質が多い(汚れている)ことになります。
ちなみに、CODと似た言葉で BOD というものもあります。こちらは、Biochemical Oxygen Demand の略で、「生物化学的酸素消費量」といいます。どちらも、公害防止管理者試験の必須勉強項目です。
以下は実際の実験風景です。ビュレットの中の赤紫色の液体は、化学の教科書でおなじみの過マンガン酸カリウム水溶液です。そう、有名な酸化剤です。つまり、酸化還元滴定をしているようです。
なんか楽しそう。
次の写真は、別の日の試験風景。東京工芸大学もIT化が始まっています。学生ひとりひとりにタブレットが配布され、グーグルが提供する Google Classroom というシステムを利用して、オンライン上で試験を行っていました。東京工芸大学・工学部では、2020年度の新入生より、ノートパソコン必携化計画 もあります。よって、今後はこのような形態の試験も増えていくのかもしれません。新しい時代です。