化学・材料コース

ベニバナ畑を耕作中

厚木キャンパス・学生会館の隣に小さな畑があり、夏になるとベニバナが咲き乱れます。実はこのベニバナ、観賞用に植えられているのではなく、れっきとした研究用です。

この畑の主人は、芸術学部・映像学科の矢島仁准教授です。なぜ、映像学科の先生が、化学・材料コースのKOUGEI PEOPLEに登場するのかというと、矢島先生は科学映画製作を得意とし、現在も、化学・材料コースの複数の教員と共同研究を進めているからです。

その矢島先生の代表作に、2016年に佐々木麻衣子さんと制作した映画『紅(べに)』があります。本映画は映像学科の学生であった佐々木さんの卒業研究作品として制作されたもので、第57回科学技術映像祭で内閣総理大臣賞を受賞されました。これを発端に、矢島先生は佐々木さんとともに、引き続き「紅」の不思議について科学的に迫っています。そして、その研究を化学・材料コースの教員が全面的にバックアップしています。ちなみに、佐々木さんは、その後、大学院の「工業化学専攻」の博士後期課程に進学し、本格的に「紅」研究を続行中です。

研究内容の詳細は、後日改めてご紹介することにしますが、既に複数の研究成果が発表されています。また、工芸大学が行っている文部科学省平成28年度私立大学研究ブランディング事業「「色」で明日を創る・未来を学ぶ・世界を繋ぐKOUGEI カラーサイエンス&アート」の研究助成を受けて、『紅』の続編となる新作映画『笹色の紅』も制作されました。本来であれば、3/13~14に開催予定であったシンポジウムでお披露目だったのですが、中止(延期)になってしましました。本作には生命環境化学科(化学・材料コースの前身)の卒研生も出演しています。

畑の話に戻ると、これら一連の研究において必要となる新鮮なベニバナを入手するために、矢島先生自ら構内でベニバナを栽培しているのです。この畑、今年で3年目になるそうです。桜の咲く頃までに種をまく必要があるそうで、3月末の某日、桜の咲く中、一生懸命耕作されていました。

昨年7月頃の畑の様子は、こちらで紹介されています。また、畑の片隅には、サフランや藍も植えてありました。こちらも何か始まるのでしょうか。

そして、後日行ってみると、畑が完成していました。

ベニバナの開花、研究の進展、どちらも楽しみです。

2019年度学位授与式

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