1年生後期の「化学実験」では、実験テーマの1つとして「比色分析」を行います。この実験では『紫外可視分光光度計』という装置を利用し、水溶液中に含まれる鉄イオンの濃度を測定します。この実験は大学の化学実験の定番テーマの1つであり、本学でも昔から続けています。そのため、『分光光度計』にも年季が入り、まだ動くことは動くのですが、ボタンがはがれていたり、機能しないボタンがあったりと、かなり残念な姿になってしまいました。恐らく20年以上働いてくれている素晴らしい装置なのですが。
この装置、もともと8台あったのですが、内1台は完全に壊れてしまいました。残る7台もいつ動かなくなってもおかしくありません。不調の装置を修理してもらおうにも、メーカーさんに既に交換部品がないため、壊れた1台を分解して部品を調達するということをしてきました。もう少し新しい装置がもう2台あるのですが、2台だけでは学生実験は回りません。。。
そこで、とうとう新しい装置に更新していくことになりました! そして、先日、新しい装置が3台納品されました。ピカピカです。
『紫外可視分光光度計』は、可視光線~紫外線の光を物質に入射した際の透過した光の強さを測定します。どの波長の光がどの程度透過したか(または吸収されたか)は物質の種類や濃度によりますので、そこから物質や濃度を同定することができます。