KOUGEI PEOPLEでもたびたび紹介しております化学・材料コース1年生の最重要科目『化学実験』ですが、先日、毎年恒例の「ポスター発表会」が行われました。
通常、実験実習の結果は、学生一人一人が「レポート」という形で報告します。しかし、『化学実験』の最終回のテーマ「pH滴定曲線の作成」では、レポート提出ではなく、班ごとに「ポスター発表」を行います。ポスター発表とは、壁新聞のようなポスターを作成し、その前に発表者が立ち、話を聞きに来た人々に対してプレゼンし、さらに、その方々とディスカッションをする形の発表で、学会でもしばしば行われる発表の形です。実験終了後、班のメンバーで協力して1枚のポスターを作成し、発表して頂きました。事前に「ポスター発表の作法」のレクチャーも行われました。
発表というと、壇上に上がってスクリーンに映したスライドを指し示しながら発表する「口頭発表」をイメージするかもしれませんが、ポスター発表には、口頭発表よりも濃密なディスカッションができるというメリットがあります。教員と一対一でディスカッションするような場面もあれば、同級生同士でディスカッションしたり、大勢に囲まれてしまう大人気のポスターもありました。
学生たちは発表までの1週間、放課後に班ごとに集まって、ポスターを作成していました。計画的に進めて、早々に完成させた班もあれば、発表直前に仕上げた班もあります。カラフルなポスターもあれば、黒一色のポスターもあり、個性が出ています。
ポスターの周囲に貼ってある黄色や水色の付箋には、よく見ると〇とか×が書かれています。これは、ポスター発表を聞いた人による評価です。また、付箋とは別に、ポスター賞の投票も行いました。参加者全員に、優秀なポスター発表をしたと思う班に1票投じてもらいました。今年度の第1位はダントツで2班でした。上の写真で、大勢に囲まている大人気ポスターが2班です。
ポスター賞に選ばれなかった班も、皆、大変健闘していました。このポスター発表を通して、発表の難しさや議論の楽しさを少しでも感じてくれていれば、嬉しいです。
1年生の皆さん、半年間の『化学実験』、お疲れさまでした。2年生以降の実験も頑張ってください。