カナダバンクーバーのブリティッシュコロンビア大学と東京工芸大学の合同見学会「コート・ハウス」(2018 埼玉 設計:松岡聡+田村裕希)を開催しました。
コート・ハウスは60年代に整備された住宅地に立地。住宅地のマスタープランは清家清氏。
室内化した中庭としてのコート。天井高3.6m。
さっそくテラスを使いこなすカナダチーム。見学上手。
工芸大の「建築設計特論Ⅰ」(担当:田村裕希准教授)も同時に開催。質疑応答形式。
奥で解説するのはブリティッシュコロンビア大学MariFujita准教授。日本人名ではあるが中身は生粋のニューヨーカー。
見学はランチも兼ねて。振舞われたおにぎりを珍しそうに眺める留学生チーム。
参加した学生は両校合わせて、日本、カナダ、中国、フィンランド、ドイツ、アメリカ、ミャンマー、イラン、モンゴルなど。留学生同士の交流も。同じ国から別々の国に留学し、埼玉郊外の住宅で出会う不思議。建築の世界は狭くて広い。
コートの周りには屋根の下におさまる小屋が取り付く。各々が自分の身体を定規にスケールを確かめるように体感する。
開口のコンポジションのスケッチ。その奥に見える屋根の陰影や使われ方も描き込まれている。
床の新しい使い方を発見。
最後はもう一度コートに集合して質疑応答。換気方法や構造、ドローイングの描き方、住まい方の変化、設計プロセスなどについて質疑がとぶ。
両校合わせて総勢26名。見学は2時間で終了。春の気持ちのいい見学会となりました。