2022年3月17日より5月31日まで、大阪の国立民族学博物館で開催される『日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち――モンゴルの100年前と今』にて、八尾研究室で行なってきた現代モンゴルの住まいに関する研究成果の一部が展示されます。およそ100年前、ウランバートル(当時欧米人より「ウルガ」と呼ばれていた)は、活仏にして皇帝であるボグド・ハーンが治める「聖なる都市」でした。その後ウランバートルは社会主義時代を経て近代化を遂げ、1992年以降の市場経済化以降、人口150万人を超えるモンゴル国の首都として大きな変貌を遂げることになります。本展では100年前の探検家たちが残した写真と現代のウランバートルのリアルな姿の出逢いをテーマとして、100年の時層が折り重なるモンゴルの様々な姿を見ることができます。八尾研究室は、現代モンゴルにおける「都市の二重構造」のパートを受け持ち、ウランバートルの都市風景を象徴する社会主義時代に建設されたアパートの住まいと、民主化以降にウランバートル北方の丘に拡大したゲル地区と呼ばれる居住地域に関する展示を行っています。ゲル地区については縮尺1/20の詳細な建築模型を製作し、調査住居をリアルに再現しています(制作:八尾廣、M1生 XU YINGDONG君、3年生 萩原柚さん、檜山祐果さん)。お時間があればぜひご観覧ください。