あつぎSDGsフェスティバルに「ミドラボ」ブースを出展しました。
日時:2022年9月25日(日)10時~16時
場所:アミューあつぎ6F
これまでの活動を総覧展示する「壁」を設置。全長15mの壁は大きく湾曲させ一覧性を高めた。即日設営即日撤去が条件であったため、壁はH300mmの段ボール箱を9段積みあげて構成し、CH2700mmの空間にfloor-to-ceilingで嵌めこみ、接着無しで固定した。
展示台は壁と一体で湾曲し、壁に対応して模型やイヤーブックなどを置けるようにした。展示を見やすくすると同時に、壁下部の「蹴り抜き」を防止する「人止め」の役割も持たせた。
展示台の一部には補強をした段ボールを使い「ベンチ」も組み込んだ。ベンチに座ると正面のモニターで昨年制作したPVを見ることができる。
総数500個の段ボールの配置検討は、建築設計専攻の野島太一が担当した。展示物のヴォリュームを湾曲する壁のどの部分で引き受けるのか、空間内に残る柱とどのような関係をつくるのか、が検討の主題となった。
検討のなかで湾曲する壁は徐々に前進し、建築の壁から離れ始め背後にバックヤードがうまれた。またRも90°まで曲げ切るのではなく、80°に留めてわずかに開いた状態にすることで、壁が動きをもちはじめ魅力的になった。ベンチとモニターはいい具合に近づき、バックヤードにもフトコロがうまれたところで案がすこしジャンプし、これを実施案とすることにした。
壁の曲率はR=3200mmとし、アミューあつぎの角丸平面形と対応させた。体験のなかではほとんど意識できなかったが、形状の理解に奥行を与えるユニークな発見だった。
展示物とバックヤードの物量を床下から透かして見る。
展示壁面のサインやガイド解説マンガは、メディアアート専攻 田中宰によるもの。写真は、お隣で展示中の作品「AI Artist」のサインボードを即興で制作している様子。
「AI Artist」は、久原泰雄先生(東京工芸大学インタラティブメディア学科)の作品で、会場の映像を人工知能によってリアルタイムで画風変換するインタラクティブアート。変換モードは、Matisse、Mondrian、北斎、Da Vinci、Renoir、Gogh、Munchなど多種多彩。(写真は「写楽」モード)
会場で説明をする野島。柱まわりの展示台では今後2022年以降の計画が展示されている。
大学広報誌の取材を受ける田中と野島。
会場構成:野島 太一(東京工芸大学工学研究科建築学・風工学専攻 田村裕希研究室M1)
漫画制作:田中 宰 (東京工芸大学芸術学研究科メディアアート専攻 伊藤剛研究室M1)
設 営:藤原 禎之、中原 未玖、長井 智奈慧、佐藤 可武人、森山 真衣、中田 遥、高田 勇哉、落合 純聖、中澤 永遠、保坂 陽柊
監 修:森田 芳朗、田村 裕希