高田馬場に建つRC9F建ての建築。コロナ禍により、ホテルから集合住宅への変更を工事中に行った。
以下、審査評です。
「COVID-19の影響により、事業の見直しや計画変更が相次いだ近年の、この特殊な状況化で工事途中にホテルから居住施設へと計画を変更したプロジェクト。各フロア1ルームで6-8人が宿泊するインバウンド向けのホテルを、住居利用可能な空間へと変更する際に「これからの居室空間」という視点に考えをシフトし、用途も空間も固定しない軽やかでフレキシブルな活用シーンが提案されている。通常のマンションでは希少な1フロアを使った大空間を”非日常”として楽しむ環境に置き換え、主に家具やカーテンまた土間と板間のレベル差などを手掛かりに能動的に使いこなせる設計である。各所でデザインのポイントとして採用されているアールは、軽快さと楽しさを計画に引き込む上での象徴的な存在として、ビル型ホテルの画一的な表情に良い違和感を生み出し、同時に街との優しいつながりを感じさせるデザインとなっている。」