建築コース

<研究活動>モンゴル国における定住の住まいに関する研究:社会主義時代のアパートの実態調査

八尾廣研究室のモンゴル国における定住の住まいの研究も新たな展開を見せています。昨年度の様子をアップします。モンゴル国においては三千年の長きにわたり、草原での遊牧に適した、移動住居ゲルを用いた自然とともに暮らす生活様式が続けられてきました。19世紀末以降に都市への定住が始まりましたが、モンゴル独自に定着した定住のあり方は、これまで研究室が対象としてきた「ゲル地区」と呼ばれる都市辺縁部の居住地域に現れています。それは、木柵により囲われた比較的広い敷地に「バイシン」と呼ばれるセルフビルドの固定家屋を建て、敷地の開いた部分に生活の変化に応じて移動住居「ゲル」を生活を補完するツールとして用いるというものです。

一方、社会主義国であった1924年から1992年にかけては、全国共通の標準の間取りを持つアパートが都市部に建設されていきます。これらのアパートは、旧ソビエト連邦の技術者が設計したもので、これまで図面は散逸したと思われていました(モンゴル科学技術大学建設学科の先生すらその所在を知らなかった)が、今年の調査でその原図が新しくできた公文書館に収められていることが分かったのです!70年の年月を経ても保存状態の良い図面との出会いは感動的でした。丁寧で緻密な手書きの図面からは当時の設計者の思いまでが伝わってきます。


今後、研究室では低層の定住の住まいの集まる「ゲル地区」においてはセルフビルド住宅の構法に関する研究を進める一方で、社会主義時代のアパートの住まいの調査を進め、旧ソビエト連邦よりいわば「輸入」された間取りをモンゴルの人々がどのように変化させて住んでいるのかを分析し、これからのモンゴルの定住のあり方について考えていきます。


<作品>八尾廣教授による作品「長者丸View Terrace」がアーキテクチャーフォトに掲載

【展示】田村裕希准教授の「ハウスとゲート」がGAギャラリーに出展中

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