日時:2020年2月18日(火) 14:30~16:30
場所:愛知県岡崎市
建築設計計画Ⅱ研究室のショートトリップ企画として愛知県岡崎市に事務所を構える建築家ユニットstudio velocityを訪問。敷地いっぱいにすり鉢状の屋根を載せた事務所。屋根の形状は本来はフラットで、それを梁ごとに2トンのテンションで床に引き下ろしてこの形にバランスさせている。撓んだ集成梁の下で柱のように見えるヒノキの角材は実は梁を引き下ろすテンション材。目の前で見てもなかなか体感として理解することが難しい建築を、模型や展示パネルを用いながら設計者の栗原さんに解説していただく。 特殊な構造を成立させるために1300本もの杉板のヤング係数をすべて計測し、強度を中央に集中させた特別な集成梁をつくるところから設計しているという。すり鉢状の屋上は最大で2mの高低差がある。植栽がされた小さな中庭は雨水のドレインも兼ねる。中庭中央に平使いの集成梁が見える。近隣の屋根がパッチワークのように建て込んでいる。となりの家の屋根の葺き材には☆模様が見える。建築がつくる新しい視点場は見慣れたまちの知らなかった側面を見せてくれる。