こんにちは!基礎教育課程助教の小田珠生です。大変遅くなりましたが、2月は私がリレー連載の担当です。「私の日常」と言いましても、毎日あくせくしているのが小田の日常でして、何をご紹介したらよろしいのかすっかり困ってしまいました。そこで、今年度9月の大連出張をご紹介したいと思います。
2016年度は、9月に中国の大連大学に行って研究発表会(フォーラム)に参加してきました。図1の写真は、大連大学の会議室です。立派ですね…。
私は、本学で日本語表現法や日本文学、留学生対象の日本語の授業を担当していますが、もともとの専門は日本語教育です。
ちょっとフォーラム自体から話題が逸れるのですが、今回のフォーラムにおける講演や研究発表は「日本語教育」に関するものばかりではなかったにもかかわらず、中国でのいつもの研究発表会の通り、日本語母語話者以外の方々の皆さんが、日本語が大変ご堪能だったのが印象的でした。
そして、「ありがたいなあ…中国語ばかりだったら困るなあ…」と思いながら過ごしていたのですが、ふと、本学の留学生が皆そのような状況(常に第二言語にさらされている状況)で頑張っていることに思いを馳せ、改めて日常における業務を頑張ろうと思ったのです。
Landry とAllardという学者は、「ある言語を学習し、使用したいという意欲につながるかどうかは、その個人の言語接触のネットワーク、延いては社会における言語の状況に影響される」と言っています。
留学生が大学において「日本語を(で)学習したい、日本語でネットワークを築いていきたい」という意欲を持ちやすいように、私もこれからも環境づくりに「あくせく」と努めていきたいと思います。
おまけ:共同研究者である友人が教員として働く大連理工大学にもおじゃましました。上の図2の写真の建物は大連理工大学のメインの建物だと聞きました。ちょっと分かりにくいのですが、手前の毛沢東初代国家主席の像がものすごく大きいのです…。中国では様々なものが「大きく」、「広く」感じられるのですが、とても立派な建物でした!