*この記事は、高木聖 基礎教育教授が執筆しました。
芸術学部基礎教育の髙木です。
私ども東京工芸大学は1966(昭和41)年、厚木市に初めて設置された四年制大学(当時は東京写真大学)として市民の皆様に親しまれております。記念すべき50周年の今年も、多くの方々があつぎ協働大学を厚木キャンパスで受講されておいでです。
東京工芸大学設定テーマ「現代社会発展の鍵を探るーおとぎ話から経済までー」第2回を6月4日に担当いたしました。
タイトルは「日本経済は発展可能か?」というものですが、答えはもちろんYESです。
少子高齢化や格差の拡大などから悲観的な見方をされることが多くありますが、生産性の向上により経済成長は十分可能だと考えられます。
その理由としては以下の3点があげられます。
- 労働の自動化により、労働力不足を解消可能である
- 多様な分野の自動化が生産性の向上に寄与する
- 労働環境の改善にともない雇用促進と持続的成長とが期待できる
ただし、こうした自動化にともない失われる仕事もでてきます。
自動化の可能性が低い(今後も人間が担うべき)職業としては、俳優、カメラマン、デザイナー、アートディレクター、マンガ家、ゲームクリエイターなどが考えられています。①創造性が高く、②コミュニケーション能力が求められ、③非定型的な仕事という共通点が認められます。
このことはまさに、東京工芸大学芸術学部こそ今後わが国に必要な人材を輩出できる大いなる可能性を示唆するものといえるでしょう。
第3回は6月11日、橘野実子先生がご担当になります。どうぞお楽しみに。