芸術学部 基礎教育

リレー連載4月号:「続けるコツ」

皆さん、こんにちは。

基礎教育の橘野実子です。

今年のリレー連載のテーマは「私の日常」になりました。毎月担当の教員がそれぞれの「日常」をお知らせします。お楽しみに!

さて、私、橘野の「日常」ですが、数年来細々と続けているピアノについて書いてみようと思います。

子供のころ、当時流行っていたエレクトーンを習っていたのですが、高校生ぐらいから、ピアノも弾けるようになりたいと思うようになりました。エレクトーンの楽しさは、簡単に弾けることと音色変化を楽しめること、アレンジが上手になることですが、アコースティックの響き豊かなピアノもいいなあとずっと思っていました。

それからウン10年たち、息子が二人生まれ、私の勧めで下の子がピアノを弾いてみたいと言い出したのが7年前、彼が6歳の時でした。音楽のできる息子にしたかった私は大喜びでピアノの先生を手配して、ついでに私も一緒にレッスンに通うことにしました。それ以来、週に一度ピアノ教室に行き、息子のレッスンの後、私も教えてもらうという生活が始まりました。

週一回とはいえ、仕事を持つ身では通うだけでも大変です。自宅で練習もするとなるともっとハードルが高く、最初のうちこそ一日30分程度練習していましたが、それは長くは続きませんでした。今でも全然練習しないで行って、レッスンの場で練習がてら弾くという日がかなりあります。ありがたいことに、ピアノ教室では大人の生徒に対しては先生は限りなく甘く接してくださいます!初見で弾く日が続いてもいっさい叱られることなく、少しうまくできるとほめていただけます。お調子者の私は、先生にほめられるとすぐに楽しくなってきて、いい気分でレッスンを終わり、来週こそはもっと弾きこんで来ようと(そのときは)誓うのです。

そんな調子でやってきたので、テクニック面ではたいした進歩はありません。でも、ペダルはなんとなく操作できるようになったし、エレクトーン出身者が苦労するタッチの違いもだいぶ克服してきたように思います。簡単な曲ならピアノらしく弾けるようになってきたので、「ピアノの響きを楽しむ」という当初の目標にだいぶ近づいてきました。本当の目標は、「ベートーベンのソナタをベートーベンらしく弾けるようになる!」ですが、私の非力さと小さな手にはベートーベンはあわないので、そういう日は来ないかもしれません。(残念!!)

さて、大人のピアノをなんとなく続けてこられた理由を考えてみると、息子と一緒にレッスンに通っているという点がなんといっても一番大きいと思います。私一人だけのレッスンなら、忙しさで休んだり変更したりするのも自由にできますし、やめるのも簡単だったでしょう。しかし、実際は息子を連れて行くという使命がありますので、とにかく行かなくてはなりません。気が進まなくても、忙しくても、練習していなくても、とにかく息子を連れて行くわけです。行ってしまったら、とりあえず私もレッスンを受けますので、自然と少しずつ上達したのでしょう。完全に他人任せの継続法ですが、私のような怠け者にはかなり効果的です。

そういえば、この4月にその息子は中学生になったのでラジオ講座の「基礎英語1」を聞き始めました。これも私が強く勧めた手前、私も付き合って朝6時からの番組を聞いています。今のところ眠くても毎朝起きることができていて、我ながらびっくりです。しかし、一方で個人的な興味で始めた「ロシア語講座」はまだ一度も聞いていません!聞いていないのだから「始めた」とも言いにくいですが、テキストはなんとなく読んでいるし、CDも買ったので一応始めたことにしておきます。ロシア語講座を聞き逃し続けているのは、絶対にやらなければという強制力がないからでしょう。ロシア語友達がいて、毎日感想を交換するというような状況ならきっとできると思うのですけどね。誰か、一緒にロシア語を勉強しませんか?

3月の話:アトリエ周辺

リレー連載5月号:「ネコの話」

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