芸術学部 基礎教育

2014年度リレー連載 第6回「傾聴」

*この記事は、高木聖 基礎教育教授が執筆しました。

基礎教育ブログのリレー連載、今月は髙木聖が担当いたします。

私のおススメは「傾聴」です。人生を変えるのはいつも他人(ひと)様です。皆さんのよいところを認める、ほめて自信をもたせてくれる、共感してくれることもあります。ときに競争したり対立したりしても、結果的に自分を伸ばしてくれます。そういう他人(ひと)様に対していかに接するか。まず傾聴から始めてみませんか。

コミュニケーションの重要性はいまさら論を待たないところです。その4大要素(話す、聞く、書く、読む)のうち、「聞くこと」は最大の時間(約45%)を占めるとされています。

■傾聴とは

「傾聴」とは相手の話を理解し、相手に働きかけ、話の内容をより充実させることと定義されます。受身でいるだけではなく、実は能動的に働きかけることも含まれます。

■傾聴の4段階

1.聞く

まずは、じっくり相手の話を聞きます。相槌はけっこうですが、「話の腰を折らない」ように注意します。サービス精神が仇(あだ)になることもあります。

2.解釈する

相手の立場を察し、表現されていない部分も想像したうえで考えます。言葉以外に声の調子や表情、しぐさも参考になります。

3.評価する

相手の話から自分の判断をおこないます。不明な点があれば質問し、誤解のないように努めます。

4.対応する

賛成・反対・保留などが求められている場合には、自分の態度を示します。「聞いて欲しいだけ」の場合には無理に解答を用意することはありません。反対するにしてもじっくり聞いてからにします。

■傾聴の3つのメリット

1.聞き上手には心を開く

Listening is Lovingというアメリカのことわざがあります。自分の話を聞いてもらえる相手には好感を抱き、「好意の返報性」により聞き手に何かお返しをしたくなる心情が芽生えます。

2.情報を得やすい

話し手が気持ちよくなってくると、「ここだけの話」が期待できます。今後に活かせる情報を入手できる可能性が高まります。

3.説得のコップ理論

話すことで心に余裕ができるので、新しい空間があき、こちらの話を聞いてもらいやすくなります。まず聞いてから話すと案外受け入れられやすくなります。

よりよいコミュニケーションの一助となれば幸いです。

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