基礎教育教授の小川真理子です。
映像学科の学生さんから、自主作成映画に出てほしいという依頼を受けることがある。もちろん素人役者だが、あちらからすればただで頼めるというメリットは大きいのだろう。
映画を作っている時の、彼らの楽しそうなこと! 監督、役者、カメラ、照明からお弁当調達係に至るまで、それぞれの役割をきちっとこなして映画製作を進行させていく姿は見ていて頼もしい限りだ。映画作りは一人ではできない、そこが素晴らしいのだ、と感じる。
今回頼まれたのは桃太郎のおばあさん役。川で洗濯をするという。でも最近の川は護岸してあって川辺に下りることもできないのでは? と心配したが、そこはロケハン部隊がちゃんと見つけてきてくれた。厚木市の小鮎川のほとりだ。
おばあさんが川で洗濯をしていると、モモがドンブラコと流れてくる。モモに手を伸ばしたおばあさんは、ドンと突き飛ばされて川に落ちてしまう。突き落としたのは、本を読みながら歩いていた……ではなく、スマホに夢中になっていた二宮金次郎。ながらスマホはやめましょうというCMだ。
さすがに先生を川に突き落とすのは忍びなかったのだろう、そこはスタッフのスタントマンがやってくれたが、こんなに長く顔を水につけていて大丈夫かな? というくらい迫真の演技だ。
ACジャパンCM学生賞のグランプリに輝いた。BS民報8社で1年間放映されるそうだから、どこかで見かけることがあるかもしれない。
楽しんですごい映像を作ってしまうスタッフのみなさん、おめでとう!
映像はこちらから見ることができます。
http://www.ad-c.or.jp/campaign/cm/01/index.html