先日、NHKでオウム真理教関連の番組をやっていましたが、その中で「会話分析」の専門家たちのディスカッションが出てきました。
会話分析は社会学の中のエスノメソドロジーから生まれた分野ですが、言語学、語用論といった学際的な研究となっています。
会話はどのように行われているだろうか。流れでやっている、自然にやっている、ふつうにやっているとあまり気に留めたことはないかもしれませんが、人々が交替しながら一度に一人しか話さないということは改めて考えると不思議な現象と思いませんか。どのように交替するのか、前の人が話し終わるのはどのようにして予測できるのか、次に話す人はどのように決まるのか、このような「あたりまえ」の行動の秩序を探す学問領域が、エスノメソドロジーであり、その中で会話を対象にしているのが会話分析です。
今年は卒業研究生を担当しますので、研究指導では会話分析の手法も取り入れたいと思います。
(重光)