電気電子コース

卒業研究の成果を国際会議(SPIE. @プラハ)で発表しました

電気電子コースの「光学設計研究室」では、4年生の卒業研究から最先端の研究テーマに取り組んでいます。その一つが「軟X線」用の集光ミラーの開発です。波長が1-10nmの光である「軟X線」は、「ナノスケールの小さい構造を元素の色で可視化する」特徴を持ち、新しい顕微鏡を目指した利用研究が国際的に進められています。我々も文部科学省の「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」に参加して、顕微鏡のキーデバイスである集光ミラーの開発を進めています。

先日、チェコのプラハで開催された国際会議「SPIE. Optics+Optelectronics」において、メディア画像学科(電気電子コースの前身)の山下さんの卒業研究の内容を発表しました。集光ミラーは軟X線レーザーからの平行ビームを直径100nm(髪の毛の約1/1000)以下にまで極小化する必要があります。卒業研究では、2枚の球面ミラーの配置(距離や角度)を最適化するデザイン手法を新たに開発しました(上の写真は、発表ポスターの抜粋です)。山下さんは、現在大学院(メディア工学専攻)に進学し、デザインのさらなる深化をめざして奮闘中です。今後の研究の進展が期待されます。

さて、国際会議で訪れたプラハは中世の雰囲気が残る美しい街でした。滞在するホテルから会場までは地下鉄やトラム(路面電車)で移動しました。下の写真は地下鉄のホームです。ホームからは、地上への大変長いエスカレータが伸びていて、またスピードも速く驚きました。東西冷戦時代はホームを核シェルターとして使うことも想定されていて、このような設計となっていると地元の方に聞いたとき、この国の複雑な歴史の一面を見た気がしました。

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