デザイン学科のグラフィックデザイン領域には、現在4つの研究室があります。普段はそれぞれの研究室に分かれて指導をおこなっていますが、4つの研究室合同で授業を実施することもあります。
ここでは、グラフィックデザイン領域の3年生が後期に受講する「グラフィックデザインIIIB」の合同授業の様子をお伝えします。
今年の前期授業では紙についての講義、後期では印刷会社のプリンティングディレクターによる印刷の講義をおこないました。プリンティングディレクターとは、クライアントやデザイナーの意向を聞き、印刷物の品質管理をおこなう専門職。高い印刷技術を持つ山田写真製版所のプリンティングディレクター、高智之さんと池嶋七海さんをお迎えし、印刷の講義をしていただきました。
スライドを見ながら、印刷の仕組みを一通り学んだ後、同社で印刷したポスターや書籍を拝見。現在、開催中の美術展のポスターや図録を見せていただき、デザイナーとどのようなやりとりをして印刷物を仕上げているのか、具体的なお話をうかがうことができました。
この講義は、もともと編集&デザイン研究室の学生に対しておこなっていましたが、ほかの研究室の学生も受講できるよう合同授業に変更。約80名の学生がグラフィックデザインに必要な印刷の知識について学びました。
現場で活躍する専門家から直接お話をうかがえた貴重な機会でした。今後もこのような講義を継続しておこなっていきたいと思います。
山田写真製版所
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