デザイン学科のグラフィックデザイン領域には、現在4つの研究室があります。
そのうちの1つ、編集&デザイン研究室は、さまざまなコンテンツを編集して
デザインする手法を学ぶ研究室です。
編集&デザイン研究室の3年生が前期に受講する「グラフィックデザインIIIA」の授業で、
手製本実習を行いました。手製本で有名な会社、美篶堂(みすずどう)の代表で、
一般社団法人 本づくり協会理事の上島明子さんを講師にお迎えしました。
この日は、3年生14名と一緒に角背上製本の製本方法を学びました。
実習で作ったのは、A5サイズ20ページの上製本の絵本です。
まず、中ページと見返しの紙を半分に折ったあと、背を製本用ボンドで固めます。
本体部分ができたら、上製本の表紙部分をつくり、最後に本体と表紙を合体させて絵本が完成します。
表紙を上製(カードカバー)にすることで、しっかりした本の形になるので、
就職活動のポートフォリオ制作にもこの手法を応用することができます。
学生に1セットずつ製本道具と製本材料が配られ、製本実習がスタート。
上島さんの実演を見ては、各自で同じ作業をするというように、少しずつ作業工程を進めていきました。
途中、処理が難しいところは、上島さんや教員が実演しながらサポート。
わからないところをすぐ質問できるのも対面授業ならでは、です。
普段、学生たちはPCを使ってデザインすることが多いのですが、
この日はずっと手を動かしながら本づくりに挑戦しました。
最後まで自分の手でものを作り上げたことは、達成感も大きく、貴重な経験になったと思います。
本づくり協会 https://www.honzukuri.org/