今、美術系の大学の卒業生に求められている能力の一つに創造力があります。この創造力は勉強して身につくものではなく、どちらかというと、勉強すると失うものです。つまり、子供の時の方が多くの人はクリエイティブなのです。美大の学生はがりがりに勉強をしているというよりは、やりたいことを真剣にやってきた人が多く、その意味で子供の心を多く残しているといえます。
とはいえ、創造力をトレーニングする方法がないわけではなく、私も企業から呼ばれて、そのようなトレーニングをすることがあります。その一つが、カエルを探せワークショップです。
創造力の一つとして、全く関係ないもの同士の共通点を見つけ出すという能力があります。カエルを探せワークショップはこの能力を鍛えます。やることは簡単です。身の回りのものとカエルを比べて、どこかしらに共通点を見つけたらその部分を使ってカエルの絵を描いてもらいます。これだけです。30分間でいろんなところに行ってカエル探しをしてもらいます。
さて、このトレーニングを美大の学生がするとどうなるかという結果をここでお見せします。もちろん、学生の皆さんがやることにもとても意味があるのですが、その結果がどうなるかは興味がわくところですよね。では、以下に、
みつけたカエルに似た身近なものの写真
次に
そこに、カエルの線画を加えたもの
をどんどんお見せしていきます。では始めますね。
さて、いかがだったでしょうか。皆さんもぜひ身近な場所でやってみてください。きっと面白い発見があると思いますよ。