8/10~13に、集中講義である「地学実験」を実施しました。
化学・材料コースでは、中学校および高等学校の「理科」の教員免許を取得できます。その関係で、地学系や生物系の授業があります。
講義科目は通常の時間割内にあるのですが、「地学実験」と「生物学実験」は、隔年で、夏期に集中講義として実施しています。
隔年開講なので、2学年の学生が同じ授業を受けています。
今年度は地学実験の番で、主に教職課程の2年生と3年生が履修しています。授業のご担当は、非常勤講師の田中芳信先生です。
集中講義は4日間にわたります。初日の授業を少し覗いてきましたので、ご紹介します。
1日目:岩石標本・鉱物標本・化石標本の観察
↑ 受講生はいろいろな標本をスケッチしていました。
↑ 岩石標本(安山岩、流紋岩、玄武岩)。
↑大きな黒曜石(左下はサイズ比較用の輪ゴム)。原始時代には刃物として用いられた黒いガラス質の鉱物です。右の白っぽい石は破壊前の黒曜石で、割ると中は黒いそうです。非常に軽かったです。
その他にも、先生は、いろいろな面白い「石」を見せて下さいました。
↑ オーストラリアで1000円位で購入したオパール原石。青いオパールは珍しいそうです。
↑ 富山県のヒスイ海岸で採取されたもの。左側の青っぽい石はヒスイだろうということです(未鑑定)。
一般の方は、右側の緑色の石をヒスイだと思い持ち帰ってしまうことが多いそうです。
↑南極のヘンマ石。南極大陸調査隊に同行したシェフからお土産として頂いたそうです(下に敷いたバンダナも南極調査隊の記念品)。
2日目以降も続きます。
2日目:野外観察実習(川崎市生田緑地公園・多摩川河川敷)
「川崎宙と緑の科学館」で展示やプラネタリウムで勉強したり、地層や地形を観察したりします。その後、多摩川河川敷に移動し、化石の採集に挑戦します。
3日目:博物館と研究所の見学(生命の星・地球博物館、温泉地学研究所)
博物館のバックヤードも見学できるようです。
4日目:自然災害と防災
4日目は座学なので、今年度はオンライン授業になりました。
猛暑の中、ハードスケジュールかもしれないけど、充実の4日間だったのではないでしょうか。
来年度の夏は、「生物学実験」が実施されます。お楽しみに。