化学・材料コース2年生を対象とした学内イベントを、1/12(水)に実施しました。
現在の2年生はコロナ禍での入学となり、オンライン授業中心の2年間を過ごしてきました。そのため、2年生が終わろうとしているのに、キャンパスライフを満喫することができていません。そこで、少しでも大学や同級生と親しんでもらうために、大学に来て1日過ごすイベントを開催しました。
このイベントは、学生さんたちから上がった「もっと先生と話したい!学生同士で過ごす時間を持ちたい!」という声に応えるため、工学部学生委員会の企画として、実施したものです。
化学・材料コースでは、学生委員の教員を中心に議論を重ね、次のようなイベントを企画しました。
1)ChemOfficeインストール&使い方勉強会&分子デザインコンクール
2)カラボ見学会
3)研究室訪問
4)分子デザインコンクール 投票&表彰
1)のChemOfficeは分子構造式などを描くための化学者に必須のコンピュータ用のソフトウェアです。 高額なソフトなので個人で購入することは不可能ですが、工芸大学の在学生であれば無料で使用できます。よって、自分のノートパソコンを持参してもらい(※)、ChemOfficeをインストールしました。ソフトの使用ライセンスの関係でインストールが少々複雑で、かつ、説明文が英語です。インストールに難義した人もあったようですが、友達同士の協力と教職員のサポートで、みなさん無事にインストールできたようです。
その後、ChemOfficeの使い方を学ぶために、分子デザインコンクールを開催しました。班ごとに、オリジナル分子をデザインしてもらいました。結合の手の数だけ守っていれば、現実に存在する分子である必要はありません。「カッコいい」「鋭い」「頑丈な」「やわらかい」「活発な」「○○に似ている」「美しい」などのテーマを1つ選び、それに合った分子をデザインしてもらいました。
2)では、「東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター」が設置する「カラボギャラリー」を教員と見学しました。見学当日は、第8回企画展「陰翳の中の色彩美-日本の伝統-」を開催中でした。
3)では、班ごとに、化学・材料コースの8つの研究室を回ってもらいました。各研究室内での見学内容は、研究室ごとに決めていて、教員や上級生とのおしゃべりだったり、研究内容の紹介だったり、さまざまでした。
4)では、分子デザインコンクールの投票と表彰です。各班の作品をみて、参加者に投票してもらいました。
いずれの作品もユニークでしたが、最優秀賞は以下の作品、テーマ「かわいらしい」で、トイプードルらしいです。この分子は、どうすれば合成できるでしょうか? 勉強してみましょう。
来年度からは、対面授業が始まる予定です。再び皆さんとお会いできる日を、教員一同、楽しみにしています。
※ 工学部工学科では、2020年度の入学生から、ノートパソコンが必携になりました。授業やレポート作成等でノートパソコンを活用しています。