無機材料化学担当の松本です。数年前に工芸大の生命環境化学科を定年退職されて、現在、非常勤講師として講義をして頂いている澤田豊先生から、「鉱物・岩石標本」を譲り受けました。
まだ全部をチェックできていないのですが、いろいろあります。その美しさから目に留まったものをいくつか紹介しましょう。
まずは、ルチル(金紅石)。二酸化チタン(TiO2)の結晶の1つだそうです。水晶の中にルチルが入ったルチルクォーツはパワーストーンのショップでもよく見かけますね。ルチルの結晶は金色できれいです。
次は、輝水鉛鉱(きすいえんこう)。二硫化モリブデン(MoS2)の結晶だそうでう。これは岩手県の宮古市の産出です。シリコンの結晶のように光沢のある美しい灰色です。しかし、慎重に扱わないと、劈開します(はがれてしまう)。
次は、有機鉱物である石炭です。黒光りしていて美しいです。産出場所は北海道の釧路市です。
最後は、左は黄銅鉱(CuFeS2、足尾鉱山産出)、右は黄鉄鉱(FeS2、秩父鉱山産出)です。石の中にキラキラした金色の結晶が含まれていると思います。
しかし、黄鉄鉱に関しては、私のコレクションの方が美しいです。ア〇〇ンで中国の方から購入しました。200g(写真のキューブ2cm角が7粒)もあって、たったの2500円!
今後の授業、特に、3年生向けに開講する「無機材料化学」などで、活用していきたいと考えています。
澤田先生、ありがとうございました。