厚木市では厚木市立の小学校を対象とした「おもしろ理科教室」と題する出前授業が行われています。厚木市内の企業や大学が小学校に出向いて、子供たちに理科教室を開きます。厚木市教育委員会曰く、「最先端の科学技術を有する企業及び理工系大学との連携・協力を通じて、子どもたちに豊かな体験活動をさせることで科学等への興味・関心を高め、理科好きの厚木の子を育成する」だそうです。
無機材料化学研究室(旧・化学研究室)では、2006年頃から、毎年、協力させて頂いています。
今年度の1校目は飯山小学校です。本学厚木キャンパスの住所も厚木市飯山であり、恐らく、大学から2番目に近い小学校です。ここでは、4年生を対象に「紫外線で遊ぼう」というテーマで実験を行いました。研究室の学生さん4人にも協力して頂きました。
大学の実験授業で使うための紫外線ランプ(UVランプ)がたくさんあるので、これを使います。ただし、紫外線だけでは、いまひとつ「おもしろ実験」にはならないので、『蛍光』と組み合わせた実験を行います。いつも使っている蛍光ペンも、紫外線ランプで照らしてみると、いつもの10倍きれいに輝きます。
身近な蛍光物質による蛍光を観察した後、漂白剤入りの洗剤でシャツを白くする仕組みや、日焼け止めクリームの効果を実験してもらいました。
その後は、お絵描きタイムです。蛍光ペンやトリックペン※を使って白や黒の紙に絵を描き、紫外線ランプで存分に光らせてもらいました。その他にも各国の紙幣や日本のパスポート、使用済みの郵便はがき、ジュースの缶などに隠れている蛍光も確認してもらいました。でも、いつも、お絵描きが一番盛り上がる。。。
次は、別の実験を用意して、鳶尾小学校におじゃまします。
※蛍光灯や太陽光の下では何も見えないが、紫外線を当てると光るインクを用いたペン