今年の建築コース森田研究室のゼミ合宿は九州で行いました。団地の空き店舗を活用した「しきどベース」での柴田建先生(大分大学)、橋田竜兵先生(岡山大学)の研究室との合同ゼミに始まり、由布院や小国町の建築ツアーを経て、工事が進む南阿蘇鉄道高森駅(設計:ヌーブ)の現場見学へ。最後は有志で熊本市に向かい、末次宏成さんにスミツグハウスとオビハウスの空き家再生プロジェクトを見せていただきました。
集合は敷戸団地の商店街のなかにある、しきどベース(大分市)。大分大学や地元の方たちが地域の新しい場づくりに取り組んでいます。
大分大学、岡山大学、東京工芸大学による毎年恒例の合同ゼミ。卒業研究や修士論文で取り組んでいるテーマを紹介し合い、議論を深めました。
由布院は有名な建築作品の集積地。由布市ツーリストインフォメーションセンター(設計:坂茂建築設計)、由布院駅舎(設計:磯崎新アトリエ)、COMICO ART MUSEUM YUFUIN(設計:隈研吾建築都市設計事務所)などを散策しました。
ツアーはそこから阿蘇方面へ。途中の小国町では、地元の杉材を活用した建築作品を見学。写真は、ゆうステーション(設計:葉デザイン事所一級建築士事務所)。
阿蘇での目的地は、南阿蘇鉄道の終着駅となる高森駅。熊本地震(2016年)からの創造的復興を果たすため、新しい駅舎づくりが進んでいます(設計:ヌーブ)。ここでは「修羅組み(3次元相持ち構造)」というユニークな構造も考案されています。
最後は熊本市内へ。空き家をゲストハウスや稼げる賃貸物件として再生する末次宏成さんの仕事を案内してもらいました。
おかげさまで今年も充実したゼミ合宿になりました。お世話になったみなさま、どうもありがとうございました!(建築コース 森田芳朗)