建築コース

【出版】書籍「モンゴルにおける木材利用と森林後退」が出版されました

このたび、書籍「モンゴルにおける木材利用と森林後退―19世紀末から20世紀前半の写真より」が遊文舎より出版されました。本書には八尾教授が共同研究メンバーとして参加した、鳥取大学乾燥地研究センター共同研究「古写真を用いた環境問題研究」における2年間の共同研究の成果が盛り込まれています。コロナ禍の中、現地調査ができない状況下でこそできる共同研究で、数多くの古写真や古絵図を駆使して19世紀末から現在に至るウランバートルの都市の変遷拡大と周辺の自然環境の変化を読み解いています。動物生態学、文化人類学、植生学、建築学および都市計画学、森林生態学、地理学といった様々な分野の専門家の視点から、モンゴル(ウランバートル)における木材利用と森林の変化との関係を時層空間的に浮かび上がらせる新たな試みです。
八尾は 「第2章 都市の拡大と木材利用」 において、19世紀末から20世紀に至るウランバートル(ウルガ)における建築と都市を、木材利用と建設者への視点から読み解いています。本書は非売品ですが、ご覧になりたい方は本学図書館または八尾(yatsuo@arch.t-kougei.ac.jp) までご連絡ください。

目次
序章 木へのまなざし(小長谷有紀)
第1章 絵図と古写真から読み解くウランバートルの景観(渡邊三津子)
 コラム スナップ調査写真という奇跡(辛嶋博善)
第2章 都市の拡大と木材利用(八尾廣)
第3章 ハンガイ地域における遊牧民の森林資源利用(堀田あゆみ)
 コラム 絵画に描かれた松の実(滝口良)
 コラム 古写真のなかの野生哺乳類(伊藤健彦)
第4章 社会主義時代のモンゴルにおける木材の生産と消費(滝口良)
 コラム 写真がとらえた木材の流送(山中典和)
 コラム 首都建設における日本人抑留者(八尾廣)
第5章 屋根付き牧柵の浸透― 木材消費の現場としての牧畜社会(辛嶋博善)
 コラム 写真がとらえた薪の利用(小長谷有紀)
第6章 森林の変遷(鈴木康平)
 コラム 絵画 に描かれた窯(渡邊三津子)
終章 森へのまなざし(山中典和) 
 解説 モンゴルの樹木とその利用(山中典和)

以下、八尾担当ページの一部を紹介

【研究室】国立民族学博物館 特別展が始まりました

【研究室】裾野のロッジ・展示用模型

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