芸術学部 基礎教育

海外研修 (6)

海外研修レポート(6)3月5~6日

3月5日(水)、本日から予定に大きな変更が生じます。というのも、サイクロン(Alfred)がオーストラリアに近づいているのです。Natはブリスベン地域にサイクロンの影響がでることは極めて珍しいと言いました。私たちがトゥーンバに着いてから天気にはとても恵まれ、湿気のない晴れ続きのオーストラリアの夏を楽しんできました。本日以降は用心して大学は午前の授業ののち閉鎖になり、学生たちは午後の授業をオンラインで参加することになりました。学生たちはとても落ち着いていて、人の力ではどうしようもない自然の摂理に納得しています。ただ、一日早くUniSQを離れることがとても悲しいようです。授業を受けてきた教室、お弁当を入れる冷蔵庫のあるキッチン、卓球ができる部屋、昼ご飯や飲み物を買った食堂やカフェ、友達とお喋りをするのに座っていたベンチ、アート研修をうけたギャラリーなど、キャンパスには思い出のある場所がたくさんで、この場所を離れるのは本当に切ない気持ちになります。

午前の授業は、金曜日に行われる口頭発表の用意をしました。Natと助動詞の使い方を復習し、説得力のあるスピーチを作るコツを学んでいきます。その後、各自でオーストラリアに来て興味をもったもの、食べ物や植物、地域や習慣など好きなトピックを選んで発表の用意をしました。

午後はホストファミリーとのフェアウェルパーティーの準備をオンラインでしました。各自、大学から持ち帰ったカードにメッセージを書いていきます。学生のなかにはカラーペンを持ってこなかったことを悔やんでいる人もいました。残念ながらオンラインでの作業になりましたが、学生がうまくファミリーに感謝を伝えられますように。

3月6日(木)、昨日まで空港のあるブリスベンに移動する案もありましたが、安全を第一に考え、学生は予定通りトゥーンバのホストファミリーの家に滞在することになりました。本日は残念ながらオンライン授業はなくなり、16時開始のフェアウェルイベントだけの予定になりました。トゥーンバはまだサイクロンの影響はほとんど見られず、少し風がある程度でとてもよい天気なのですが、UniSQの慎重な対応に感謝します。学生は明日のプレゼンテーション(口頭発表)の用意をしているほか、それぞれホストファミリーと思い思いに過ごしていることでしょう。

ブリスベン地方の歴史的にも稀なサイクロンの接近ですが、UniSQの対応は素晴らしく、学生の安全面を第一にした早々の学校の臨時休校、それにともなうオンライン授業の開設、学生と引率者の滞在先の確保、万が一に備えた移動と食事などのケアまで、とても素早く、またきめ細やかに対応してくれています。プログラムの担当者であるJulieをはじめ、UniSQのスタッフと教員には感謝の念が絶えません。我々はあくまで一時的な滞在者であり、現地の人ほど状況に詳しくありません。また、現地の人たちもサイクロンに慣れているわけではなく、同じように混乱もしています。UniSQの充実したサポートはとても心強く、また、オーストラリアの人々の暖かさを感じるものでした。

16時からフェアウェルイベントが始まりました。まず、ホストファミリーが東京工芸大学の学生と過ごした日々が、どのようなものだったか話してくれました。彼らは学生たちの努力を褒め、彼らが勇敢であることを称えてくれました。その後、学生の一人が代表として集めてくれた写真をスライドにしてみんなでシェアしました。用意してくれたスライドはとても素晴らしく、切り抜きをたくさん使ったカラフルで動きのあるものでした。この2週間の研修を振り返ることができるように1日ごとに出来事がまとめられ、ホストファミリーと過ごした休日の写真もたくさんあり、教員が知らなかった学生のオーストラリアライフも垣間見ることができました。

最後に、ひとりひとり一番思い出に残ったこと、最高だった瞬間について話し合いました。ホストファミリーの子供と一緒に遊んだこと、劇を見に行ったこと、野生のカンガルーを見たこと、たくさんのことを一緒に話したこと。留学においては何もない時間というものは存在せず、全てが特別な時間になると、聞いていて思いました。本日がホストファミリーと過ごす最後の夜になります。どうぞ彼らとの時間が素晴らしいものになりますように。

海外研修 (5)

海外研修 (7)

大学公式サイトはコチラから
KOUGEI PEOPLE 東京工芸大学 学科・コースブログ集

最近の投稿

アーカイブ

大学公式Webサイトで
工学部・芸術学部の詳細を見る

PAGE TOP