海外研修レポート(2)2月24~25日
2月24日(月)、今朝はホストファミリーが学生たちを大学に送ってくれました。これから約2週間、彼らが大学までの送り迎えを担当してくれます。集合場所に来た学生たちは、さっそくホームステイ先でどんなことがあったかお互い話し合っていました。思っていた以上に英語が通じたようで、みんなとてもいい顔をしています。
今日から本格的にUniSQでの学習が始まります。オリエンテーションでWi-Fiの設定をした後、学生はキャンパスツアーで施設の場所や大学での時間の過ごし方を確認していきます。自然豊かで広いトゥーンバキャンパスは慣れるまで迷子になってしまいそうです。
そして、ついに担任のNatalie(Nat)による英語の授業が始まりました。授業といっても一日中机に向かって勉強するというわけではもちろんありません。チョコを食べながら質問に応えたり、移動しながらメンバー全員と会話したり、クイズ形式で考えながら課題をこなしたり、(時にカンガルーやエミューの動きを真似したり・・・)とてもアクティブで能動的な授業ばかりです。これまでまだお互い日本語で話していた学生たちは、英語だけを使う授業にとても喜んで、Natにも積極的に発言していました。「過去に戻れたらどんな出来事を変えたいか」という質問に対して、「コロナで行けなかったが留学をしたかった」、「英語をもっと勉強しておけば良かった」などの答えがあったのはとても印象的でした。海外研修はまだ始まったばかり。過去は変えられなくても未来はきっと変えることができるでしょう。
午後はオーストラリアについて学びました。オーストラリアにはいくつ旗があるか?先住民はなんと呼ばれるか?オーストラリアの悲しい歴史とは?学生たちにとって新しく知ることも多く、ますますオーストラリアの歴史や文化、国民性について興味がわいてきました。
2月25日(火)、本日はファーストネーション(アボリジニ)のルーツをもつPaul先生の特別な授業から始まりました。大学構内には先住民の言葉でブッシュ(bush)と呼ばれる、多くの木が生えたエリア「ガンビ・ガンビ・ガーデン」があり、学生たちはそこで植物や先住民の暮らしについて学びます。Paul先生に教えてもらい、円になって座り、葉っぱをこすって匂いを嗅いで瞑想します。ファーストネーションの人たちにとって自然は教師であり、敬意をもって生活の様々なことに使用します。薬や歯磨き粉として使われる葉っぱ、豆のような味がする草、道具や武器として使われた木など、Paul先生はたくさんの植物を紹介してくれて、みんな興味津々で聞き入っていました。学生は宿題として作ってきた質問をして、オーストラリアの自然や歴史についてより深く理解することができたようです。
午後はスポーツの授業です。指導役であるSteveとUniSQの大学院生たちがスタッフとして加わり、学生たちはオーストラリアのメジャーなスポーツを体験しました。指定された人が反対側の線まで駆け抜けるゲーム、後ろにしかパスができないラグビーによく似たフットボール、股の下と頭上に交互に球を運ぶアクティビティなど、どれもユニークで楽しかったです。スタッフの人が教えてくれましたが、オーストラリア人はボールを使ったスポーツが大好きなようです。やや複雑なルールに混乱する場面もありましたが、学生たちは終始笑顔で一生懸命走り回り、スタッフの人たちも汗だくになって彼らの期待に応えてくれました。アクティビティの時間が終了したとき、「毎日やりたい!」と言った学生もいました。今日は身体を動かす授業が多く、生徒たちは大いにリフレッシュできたようです。