芸術学部 基礎教育

リレー連載・教員インタビュー1

今年度のリレー連載は、インタビュー形式で基礎教育の専任教員をご紹介していきます。基礎教育の教員プロフィールは

https://www.t-kougei.ac.jp/gakubu/arts/liberal/staff/

に掲載されていますが、それ以外に色々と掘り下げていきたいと思います。今月は、この4月からブログ担当となりました、私、松中義大についてです。


Q: 研究分野について簡単にご説明ください。

A: 言語学という分野を専攻しています。言語学は言葉を対象とした学問ですので、英語、日本語など世界の言語を扱いますし、言葉そのものの音、文法などを研究する人もいれば、言葉を用いたコミュニケーションについて研究する人もいたり、とても幅広い分野です。その中で私は「比喩(ひゆ)・メタファー」を研究しています。比喩は、「君の瞳はダイヤモンドだ」のようにある事柄を他の事柄にたとえることですが、私が研究しているのは日常話している中で比喩とは感じないほどに定着している言語表現です。例えば、「過去を振り返ってみる」では、過去は私たちが後ろを振り返ることで見ることができるもの、つまり時間の概念を空間に配置するという「たとえ」によって認識していることになります。こうした表現を分析することで、人がどのように周りの世界を認識しているのか、ということを解明しようとしています。

Q: その分野での最新の(注目の)トピックは何ですか?

A: 広く言葉に関することで言えば、ChatGPT などの対話型AI(人工知能)でしょうか。人工知能の著しい発展によって、極めて自然にAIと対話できる段階にまで到達しています。こうした人工知能の内部で行われている言語処理は、膨大な言語データを学習させることで人間が生成する文と比べても遜色ない文を生成することができるようになりました。しかし、その処理方法は人間が脳内で行なっている言語処理の方法とは異なっています。こうした比較によって逆に人間が話す(使う)言語とは何かということが明らかになってくるのではないでしょうか。

Q: ChatGPT は色々なことを教えてくれますし、大学のレポートなどで使ってもよいでしょうか?

A: 先生によって考え方が違うので一概にお答えすることは出来ないのが現状でしょうか。大学全体の方針を打ち出している大学もいくつか見受けられるようになってきました。技術の進歩に人間・社会の側が追い付いていない、ということなのかもしれません。ただし、次のことは注意しなくてはいけません。一つは、ChatGPT は「知ったかぶり」をする、ということです。間違っていることを正しい情報であるかのように提示することがあるので、鵜呑みにすることは大変危険です。もう一つは、提示される情報はAIが学習したデータの中に存在するものを提示しているにもかかわらず、どこから得た情報か(出典)が提示されないということです。このため、レポートや論文など、自分の主張と他人の主張をきちんと分けなければいけない場合には、いわゆる「コピペ(剽窃ひょうせつ)」となってしまいます。「ChatGPT で○○と書いてありました」では引用のルールを満たすことが出来ません。

Q: 提示された情報を見極める能力を使う側が持たないといけないわけですね。今、おすすめの[本・映画・展覧会など]を教えてください。

A: 大人になってから歌舞伎にハマってしまったのですが、今月初めまで上演していた「ファイナルファンタジーX(FFX)」を歌舞伎化したものはとても感動しました。伝統芸能として古臭いイメージがあるかもしれませんが、色々新しいものを取り入れて進化しているなと感じました。現在でも動画配信で観ることが出来ます。7月には「刀剣乱舞」が歌舞伎化されるようですが、どんな感じになるのでしょうか。楽しみです。

Q: 大学生時代に一番頑張ったこと(思い出深いこと)は何ですか?

A: オーケストラのサークルでオーボエという楽器を吹いていました。アメリカへ演奏旅行に行ったことが思い出深いです。熱中しすぎて本業の勉強に影響が出ていたかもしれません…。

Q: 東京工芸大学芸術学部の良い所を一つ挙げてください。

A: 同種の大学に比べると規模が小さいので、学生と教員の距離感が近いように思います。


いかがでしたでしょうか?毎月1名の教員にいろいろと聞いていきたいと思います。

来月は今年度から着任した石井麻璃絵先生にご登場いただきます。お楽しみに!

3月11日【海外研修第15日】

リレー連載・教員インタビュー2

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