芸術学部 基礎教育

リレー連載「『カムカムエヴリバディ』と英語学習」

こんにちは、基礎教育で英語を教えている橘野実子です。

学生、生徒の皆様さん、新学期が始まって少し経ちましたが、改めて入学・進級おめでとうございます。もう新しい生活には慣れてきたでしょうか。

さて、つい先日までNHKの朝ドラで「カムカムエヴリバディ」が放映されていましたが、見ていた人はいますか?

第二次世界大戦中から現代までの母子3代にわたる物語ですが、3人ともNHKのラジオ英会話番組を聞いているという設定です。3代目のひなたは、学生時代は英語が苦手でしたが毎朝番組を聞いたおかげで高い英語力を身につけアメリカ留学を果たし、英語講師にまでなります。すごいですね。このドラマの中で、ひなたは英会話スクールにも行くのですが挫折し、結局ラジオ番組を毎朝聞くようになり、気づいたら英語が話せるようになっていたという、英語を身につけたい人にとって希望に満ちた内容になっています。

なんだか非常にうまくできた話のようにも思えますし、短いラジオ英語番組がそれほど効果があるのだろうかと疑問に思った人もいるかと思います。この点について英語教育の立場から説明すると、「毎日続けることが英語の習得に大きな意味がある」と言えます。以前、このブログの別の記事の中で多読について書きました。たくさん英語をインプットをすることが英語習得には重要で、そのためには毎日30分程度読み続けることで飛躍的に英語力が上がるという内容でしたが、毎日の英語講座にも同様の効果があると考えられます。大学の英語の授業は一般的には週1回程度ですので、授業中の学習だけでは時間が足りないのですが、毎日英語の本を読んだり英語講座を聞いたりすることで、学習の足りない部分を補い流暢さ(読み書きだけでなくリスニング・スピーキングを含む)を向上させると考えられます。

「カムカムエヴリバディ」を見て思い出したのは、私自身中学生の時に英語講座を毎日聞いていたことです。私が聞いていたのは、中学生向けの「基礎英語」という番組でしたが、3年間ほぼすべてのレッスンを聞いたように記憶しています。他の科目の勉強に関しては決してまじめな生徒ではなかったのですが、英語講座だけは欠かさずに聞いていました。かなりの英語オタクだったと思われるでしょうが、いわゆる受験勉強は好きではなくて、実際に話されている英語やメディアの英語に興味があったので、英会話中心の英語講座は楽しく聞くことができていました。それで何かいいことがあったかというと、思い返してみれば、流暢さと語彙力は確かに高まったように思います。例えば、代名詞の活用(I, my, me など)を学習しても、それを実際に使えるようになるにはある程度時間がかかります。正しい活用形を瞬時に選んで正しく発話するには何段階かのステップがあり、初心者は時間がかかるものですが、それが非常に早くできるようになったという実感がありました。毎日番組を聞いて、口頭で繰り返し、何度も練習するからです。語彙力についても、中学で習う単語数は限られていますが、それにとどまらずに多くの実用的な単語を知ることができたようにも思います。もちろん1日15分だけで完璧な英語力を備えることができるというのは幻想で、そんなにうまい話はありません。しかし、毎日英語に触れることで、時々英語を勉強するという人に比べるとかなり高い到達点を目指すことができますし、それが誰でも手軽に始められるラジオ番組だということが大きな利点です。最近は、CDや音声ダウンロード版もありますが、学習の習慣という点では、毎日同じ時間に聞くことは皆さんの想像以上に効果的でしょう。

橘野はずいぶんNHK推しだなあと思ったかもしれませんが、もちろんNHKの講座でなくても構いません。他にも最近は手軽にできる言語学習アプリなどもありますので、そういうものを活用することもできます。私はDuolingoというアプリも使っていますが、すき間時間を使って行えますし、初級の勉強には非常によいと思います。最近は、英語版のDuolingoでクリンゴン語(スタートレックに出てくるクリンゴン人という宇宙人の話す架空の言葉)を学習しました。役には立たないですが(笑)

ラジオ講座、テレビ講座が新しく始まる4月にはテキストがよく売れるそうです。今年は、皆さんも何かの語学の勉強を続けてやってみませんか。英語以外にも探せばいろいろありますよ。そして三日坊主にならずにせめて数か月は続けてみましょう。だんだん楽しくなってくると思います。かくいう私はイタリア語に再挑戦中です。仕事の関係でなかなか毎日同じ時間に聞くのは難しいのですが、今年は続けてやってみようと思っています。お互い頑張りましょう!
Good Luck!!

リレー連載「多読って何?」

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