インタラクティブメディア公開レッスンで、旧校歌を再現しアレンジするプロセスを解説しました。
サウンド演習の非常勤講師のOzaShinこと小澤慎吾先生のアレンジの実践講座「戦前の歌をメロディー譜からアレンジする」が公開されました。大学創立100周年を迎えた今年、記念の取り組みとして、戦前に作られた旧校歌をコンピュータミュージックを使って再現したのですが、そのアレンジ手法を丁寧に説明しています。手掛かりとして残っているのは、メロディー譜と歌詞のみで、これらを元に「通常版」と「ポップス版」の2曲をアレンジしました。100年の時を経て音楽が現代によみがえる様子を細かいところまで見ることができます。
原曲のメロディー譜から読み取れるのは、調性はCメジャー、メロディーは「ドレミソラ」の5音だけで構成される典型的なペンタトニックの曲です。これをクラシカルなオーケストレーションとエレクトロニカなバンド系ポップスの2種のアレンジを試みました。ボーカルは、YAMAHA VOCALOIDの歌声ライブラリー「GUMI」,「音街ウナ」,「がくっぽいど」を使っています。通常版では、芯の太い歌声のGUMIと軽やかな歌声のウナによるユニゾンの斉唱で、ポップス版では、GUMI,ウナ,がくっぽいどの男女混声のハモリで構成してます。コード進行の付け方、楽器編成の考え方、各楽器の特徴を活かした役割分担、シンセや効果音などでの装飾の仕方など、2種類のアレンジによって方針が異なり、それぞれの手法をしっかりと学ぶことができます。内容が濃く、48分と見ごたえのあるレッスンとなっていますので、ぜひ最後までじっくりとご視聴ください。
旧校歌のメロディー譜と歌詞