今年の4月からのNHKの語学講座はCEFRの基準を取り入れるそうです。CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment (ヨーロッパ共通参照枠)の略ですが、ヨーロッパの言語の学習・教育・能力評価に共通の基準を設け、EU内での外国語学習や能力判定に関してはこのCEFRを基準にすると決めています。
EU(ヨーロッパ連合)とになってから、ヨーロッパ内の移動は自由になりましたから、他の国での就職の可能性も高まります。そのとき、どの言語がどのくらいできるかというのをCEFRの6段階の基準で示すのです。たとえば、英語の読み書きはAレベルだけど、話すのはBレベル、フランス語を話すのもBレベルなどと言って、仕事を探します(初級がA、上級がC)。
東京工芸大学でも一部の選択英語の授業ではCEFRの基準とcan-do-list(何ができるようになるかを示すリスト)を参考にした授業が展開されています。身近なものから会社の会議までどんな場面でも使いこなせる能力を段階的にリストにしているので、受験英語中心に勉強してきた人はなかなか手ごわいcan-do-listとなっています。その内容については後日説明します。