高校生のみなさん、8月も立秋を過ぎましたがお元気でお過ごしですか。
It’s too hot だけど、夏休みは今まで習ったことをじっくり「復習」したり、できなかった読書をするのにいい機会です。
自分で計画をたててコツコツと勉強している人もいるでしょうが、どこから手をつけていいかわからない人もいるかもしれませんね。
ある文化の生活の中で大切だ、必要だと思われる考えや物を示すのに必要になってことばや表現が生まれています。英語を学習するときも、日本語と意味の対応がしっくりいかない場合は、英語の文化と日本語の文化が違うからそういう風に表現するのだと思えば覚えやすくなるかもしれません。
たとえば、日本語では兄、弟と分けていうのに英語はbrotherという単語しかありません。日本語では上下関係が大切な文化で、英語は上下関係はあまり気にしないのだなということがなんとなくわかります。今日のタイトルのHow are you?も英語(西欧言語)でよく使われる挨拶ことばですが、日本語では話しことばではいちいち使いませんよね。(おもしろいことに日本語では手紙文では「お元気でいらっしゃりますか」「お元気のことと思います」などとよく使うのに、英語では手紙では使いません。)
ということで、きょうは英語は自分中心、ワタシ中心の言語という大枠の話をしましょう(語用論の専門用語ではダイクシスdeixis)。
英語は 私 (I )とそれ以外を区別します。(私を「自分」と訳すと都合が悪い時があるので「私」を使いますが、筆者のことを表す「私」ではありません。)
私(自分)とそれ以外の人・・・人称代名詞が発達している(英語の苦手な人は人称の分類が苦手な人が多いようです)
私(自分)の今いる時間(Now)とそれ以外の時間(then)・・・英語ではいつ起こったか区別して表現することが大切なので時制にうるさい。過去形、過去完了形、未来などと形を覚えるのに苦労している人はいませんか?
私(自分)の今いる場所(here)とそれ以外の場所(there)・・・英語では空間を私(自分)に近いhereと遠いthereの2つに分けますが、日本語ではここ、そこ、あそこの3つに分けるので、その区別が感覚的につかめないと難しく感じるかもしれません。
ここで問題です!
日本語のここ、そこ、あそこは空間をどのように分類しているでしょうか。
答えは後日。See you then.