平成22年度・23年度・24年度科学研究費補助金(基盤研究(C) 課題番号22520595) 「国際語としての英語の語用指標解明と英語教育への応用―英語会話ができる日本人の育成」(研究代表者 津田早苗)
日本人の英語コミュニケーション能力の不足が叫ばれていますが、英語でのコミュニケーションを成功させるには何が必要なのでしょうか。語彙、文法、発音などの知識と運用能力はもちろんです。しかし、これまでコミュニケーション・スタイルや語用に関する知識と運用能力は、あまり重要視されてきませんでした。これらは、会話にうまく参加し、自分の意見を表明し、相手との信頼関係を築くうえでは、極めて重要な知識であり能力です。
本発表会では、英・米・豪・日で集めた会話データの分析に基づき、日本人と英語母語話者のコミュニケーションのスタイルや語用がどのように異なるのか、その結果どのような問題が生じるのかを明らかにします。そして、英語を話すうえで知っておかねばならない英語の語用の知識を「語用指標」として提案し、英語圏の文化や価値観とどうかかわっているのかを考えます。研究成果を皆様と共有し、ご意見、ご指導を頂戴できればと思います。多くの方のご参加をお待ちしています。
日時 (毎回発表者は異なりますが、内容はいずれもほぼ同じです。ご都合のよい地域でご参加ください)
2013年
2月23日(土)14:40-16:10 名古屋(JACET中部支部定例研究会内での発表)中京大学センタービル 0604教室時間詳細はhttp://www.jacet-chubu.org/) なお、滝浦真人先生のご講演が16:30からございます。
担当 津田・村田・大塚・大谷 (岩田・重光)
2月24日(日)13:00-16:00 京都(京都女子大学A校舎 403教室)http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
担当 岩田・村田・重光・大谷
3月 2日(土)13:00-16:00 東京(東京工芸大学中野キャンパス3号館 3101教室)http://www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/access/#nakano
担当 津田・岩田・大塚・重光
参加費 無料
事前申し込み不要
会話のスタイルについては以下の点について触れる予定です。
内容 ( )内は各テーマの責任者。
Inner-circleの英語の語用特徴を明らかにし、日本語との相違を考察しながら、日本人学習者にどのような英語の語用知識が必要かを考察する。
・日・英間での会話意識の相違 重光由加(東京工芸大学)
・日・英語のあいづち 大塚容子(岐阜聖徳学園大学)
・日・英語会話の話題展開スタイル 大谷麻美(京都女子大学)
・日・英語会話における自己開示とstorytelling 岩田祐子(東海大学)
・日・英語会話の質問の仕方と答え方の比較 重光由加(東京工芸大学)
・ターンの分布と発話量 村田泰美(名城大学)
・日・英語の聞き返しの比較 津田早苗(東海学園大学)
・フロアーとのディスカッション