デザイン学科空間プロダクトデザイン領域の木下です。
昨年より、所属協会の依頼により2018年より開催されているベトナムデザイン協会ホーチミン（VDAS）主催の、優れたインテリアデザインを賞するベトナムデザインアワードの審査員として参加しています。本年は10月10日-11日で表彰式が開催される予定となっており、現在審査が進んでおります。
日本と違い、ベトナム北部は亜熱帯性気候で四季を感じられ、南部では熱帯モンスーン気候で乾季と雨季に分かれる特殊な気候風土です。審査員として参加する一日本人として、昨年はその気候風土を生かした空間が開放的で構造としてもダイナミックな作品が多く、見応えのあるものばかりに感じておりました。
学内授業で私が大切にしている、『設定した場への企画意図の体験の設計』、いわゆる設定したコンセプトが空間から読み取れるかという点を基準にスコアを設定させていただいています。再現性、審美性、時代性など、どれも大切なものです。自然環境と密接な作品が多い中でサスティナビリティの観点で作り上げたものはまだまだ少なく、今後、世界を先導する作品が出てくることも期待しながら参加しています。
空間デザインを目指す方々にとって、気候風土の違いによるデザインの違いを見ることは、大きな糧になると思っています。
ぜひ、今後発表される受賞作品も注目してみてください。
VMARKについて
VMARKベトナムデザインウィーク＆デザインアワードは、ベトナムのデザインコミュニティの増幅を目指すプロフェショナルデザイン協会、VDASが主催する取組み。
2018年の設立以来、教育、認識、経験を通じてデザインコミュニティを強化し、ベトナムデザイン業界を成長・育成することをミッションとしています。
