「リアルデザインワーク」はデザイン界のトップランナーを招き、毎週違うクリエイターに特別講義を行っています。
5月19日(金曜日)は、無印良品キャンプ場や新村水産のポスターで海外からも高い評価を得ているグラフィックデザイナーの新村則人さんにお願いしました。
新村さんの講義は授業アンケートでも学生たちの共感性や満足度の高い内容で、毎年講義をお願いしています。
新村さんは山口県に浮かぶ小島、周防島で生まれて育ちました。人口が数百人、漁業が中心的な地場産業の警察もコンビニも無い小さな小さな島です。
大阪のデザイン専門学校を卒業して、プロのデザイナーとして評価されるために自主作品を制作、コンペで評価されることで自分のステージを上げる挑戦を始めました。
作品のテーマを模索する中で、自分が一番愛している島の自然をテーマにする事にしました。そうした作品が無印の目にとまり、無印キャンプ場を始め、無印の様々な仕事につながっています。
「僕のような田舎者でセンスが悪くても、自分の愛するテーマを丁寧に見つめ、作品制作を続ける事で国内外の賞を受賞することが出来ました。」と学生たちに語りかけます。
「皆さんもクリエイターとして個性を手に入れるには、自分にとって大切なテーマを見つけ、観察して、それをコツコツと磨き、自分の色に染め、作品制作や仕事に結びつけることが大切です」と情熱的に話してくださいました。
新村さんは2時間10分もの間、ずっと立ちっぱなしで、丁寧に学生にメッセージを送ってくださいました。感動的な特別講義となりました。