卒業制作展2015、デザイン学科受賞作品を紹介します。
●芸術学部大賞
作品タイトル「青」 千葉 紘香 (VCコース)編集&デザイン研究室
2011年3月11日以降、忘れることがなかった故郷への想い。失われたものと、明日への希望を青いインクでつないだ。最後に絵の中から平仮名に見えるカタチをトレースし、人間と自然の関係をよんだ詩を組んで、本に綴じた。
●芸術学部長賞
作品タイトル「PICK」 佐川友里恵 (DCコース)メディアデザイン研究室
雨の日の「困った!」を解決して、あなたと雨をなかよしにするIoTプロジェクト。
傘につけたアクセサリーがアプリと連動し、雨が降るときだけ光でお知らせします。
天気予報をチェックしたのに傘を持ち忘れたり、うっかり電車に置き忘れたり、そんな雨の日の「困った!」を解決し、傘との新しいUXを提案します。
●学科賞
作品タイトル「counter」 小山田舞子 (VCコース)編集&デザイン研究室
主役は、ラテンアルファベットの一文字一文字が抱えるconter。目にみえにくいものをフォーカスし前面に押し出して、アルファベットの文字の面白さを作品化した。
●学科賞
作品タイトル「Jack in the box」 佐藤里奈(VCコース)編集&デザイン研究室
8種類の「開け方が新しい」パッケージをデザイン。さらにその展開としてそれぞれの開け方にマッチする商品を想定し、ロゴ&パッケージデザインを完成させた。
●学科賞
作品タイトル「マリンスノー」 大浴晃史(VCコース)広告福島研究室
「普段の生活でプランクトンを身近に感じた事はありますか?」
私はありません。
海洋生物の98%を占め、私たちが呼吸する酸素の半分を作り出してくれているプランクトン。
無くてはならないその存在を、多くの人に知ってもらいたい。
そう願い制作しました。
●学科賞
作品タイトル「LIVINGROOMにひとつだけの家具」 肥田 奈那子(HPコース)空間デザイン研究室
ライフスタイルが多様化した現在、住まいでは、趣味を楽しんだり友人を招くなど、気ままに異なる過し方をしたいと思う時も多いだろう。そんなシーンや気分で空間を切り替える事ができたら、より過ごしやすくなると考える。しかし、色々な過ごし方をするには、固定化されては多くの家具を置く事になり、空間が狭くなってしまう。そこで、ひとつの家具から色んな家具を仕舞い・取り出し、空間を切り替えて様々なシーンをつくり、空間も有効化する、そんな一人暮らしのリビングにひとつだけの家具を提案した。コンセプトは、多様なシーンを生み、空間を切り替える家具。収納とパーテーションを合わせた可動な本体に、床座と椅子座の家具を備えている。本体と各々の家具は、パーテーションとしての薄さや簡単な取り出しなどを実現するために、長丁番やキャッチクリップなどの家具金物で組み立てる構造としている。
●学科賞
作品タイトル「RELIGHT」 倉知優歌(HPコース)空間デザイン研究室
コンピューターを駆使し誰もが見たことの無いような造形を生み出すことや、しゃれの利いたコンセプトやアイデアを追い求めることなど、満ち足りている暮らしを送ることのできる現代、デザインという行為の中により強い刺激が求められています。これらは時に大きな感動をもたらしますが、モノそのものや素材の質感や佇まいにこそテクノロジーやアイデアをも超越する本質的な価値や喜びがあると考えました。本制作は今そこにある素材を主とし、向き合うことで生まれるデザインを模索したものです。素材の最も美しい姿を主とするため注目したのが「計算外の変化」です。割れ、朽ち、錆びなどの「計算外の変化」は素材本来がもっている特性を引き立たせる効果があります。元々古民家で建材として使われていたという背景がありながら自然が生み出す表情を持つ古材を、「計算外の変化」のメタファーとして用いました。自然が作り出した表情に不変の価値を見出し、形体の主役にする。人は少し手を加えるだけ、それだけで十分美しいものを作ることができるのです。
●学科賞
作品タイトル「あめいろいろいろ」 川口 葵(DCコース)教育デザイン研究室
本のページ移動に伴う映像の変化で雨の名の美しさを知る教育コンテンツ。
ページをめくることで、雨についての文字情報と映像情報が取得できる。それにより、今まで以上に「雨」というものに興味を持ってもらうことが目的である。
●学科賞
作品タイトル「カゲカゲン」 小駒知美(DCコース)インタラクションデザイン研究室
イメージの混ぜ具合を調整するUIを、発想力を育む造形教育コンテンツに生かす提案。
2つの物体の影を組み合わせて複数の意味をもつ新しい影を生み出そう。この影の形はどんなことができるのだろう。
想像力を膨らませながら絵本の仕掛けを解くことで、あなただけの物語が展開していきます。