アニメーション学科

授業1週間

ガイダンスおよび授業1週目が終わりました。1年生は自己紹介が行われる機会が多かったと思います。
10数年ほど前から「大学デビュー」という言葉があります。
「初めての土地で初めての仲間と心機一転頑張ろう」という意味でのフレーズとしては良いですが、一方で周囲と溶け込もうとするあまりに、本当の自分とは違う自分を演出してしまうことがあります。
特に絵を描いたり創作をしていると、集団より一人でいる時間の方が長くなりがちで、いつしか人と接することが億劫になっている学生は少なくありません。
そういった学生が自分の殻を破るために最初の1ヶ月すごくおしゃべりになったり、明るく楽しい快活な様子を周囲に見せることがあります。
周りを笑わせたり、リーダーシップをとろうとしたり、それが自分の許容量の中で出来ていればいいのですが、入学したての場の空気につられて行ってしまうと、無意識に心の余裕の限界を超えてしまうことが珍しくありません。
周囲に合わせようとすることで面白い奴、変わった奴、気を遣ってくれる親切な奴と認知されるうちに、徐々に疲労が蓄積してGWを迎えます。
朝起きれなくなったり、急にテンションが下がり始めるのはその頃からです。
大学生活に慣れて、イメージだった学生生活が日常の現実になってくる時期でもあります。
本当の自分との乖離に疲れてゲームや学外に居場所を作ってしまい、学校に足が向かわなくなることがあっては本末転倒です。
4年間通して歩むためには、頑張ろうという気持ちは大切ですが、素の自分を出せる相手や環境を大学内で維持することがとても大事です。
変に自分を演出しなくても仲良く話ができる友達や仲間を作ること。それがたとえ数人でも、いろいろな授業を経て接する人は増えますので、卒業する頃に見知った相手が多くなればいい。急いで何かを成す必要は入学初旬にありません。
でも無理やり友達を作る必要もありません。「ぼっち飯」などというネガティブな印象の言葉もありますが、大学は一人一人の学びの場なのだから、一人でじっくり物事に取り組むことも悪くないです。
せっかく大学生活が始まったので、学校を居心地の良い場所にしてほしいです。
頑張ろう!というキャッチコピーは頑張れるうちは効果的ですが、頑張っている人に向けてしまうと暴力的な言葉です。すでに入学してみなさん頑張っていると思います。
ほっと一息、深呼吸をすることも怠ってはいけません。(かといって、遊びすぎてもいけません)
息切れしないように自分を偽らないテンションを維持することは、この先ずっと長い創作活動を続ける上で一番大切なことです。

新入生歓迎会

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