基礎教育教授 平山敬二
「私のおススメ」という基礎ブログのリレー連載、1月の担当となっている平山です。私の専門領域は一応、美学・芸術学研究ということになっているのですが、さて何を「私のおススメ」として取り上げるべきか。
いろいろと考えても見たのですが、今回は、ちょっと軽い感じで、一つの詩を紹介させていただくことにしたいと思います。
世代の差はあれ、皆さんの中で、オードリー・ヘップバーンという女優の名前を聞いたことがないという人はほとんどいないと思います。グレゴリー・ペックとの共演で有名な『ローマの休日』(1953年)という映画作品をすぐに思い浮かべる人も多いことでしょう。
オードリー・ヘップバーンの美しさとその魅力はほとんど伝説的なものになっていると言ってもいいのではないでしょうか。
その晩年をユニセフ(国際連合児童基金)での仕事にささげたヘップバーンは、63歳のときに、虫垂がんという珍しい病気がもとで亡くなるのですが、その前年の最後のクリスマスの日に、二人の息子、ショーンとルカに読み聞かせたと言われる一つの詩があります。今回はその詩を紹介してみたいと思います。その詩は、『時を越えた美しさの秘密』と題されたもので、アメリカの詩人サム・レヴェンソン(Sam Levenson, 1911-1980)の手になるものです。この逸話や詩はいまではかなり有名なものとなり、さまざまなブログでも取り上げられており、レヴェンソンの詩の訳にもいくつかの種類がありますが、ここではそのうちのもっともすぐれた訳と思われるもの(どなたの訳かはわからないのですが、「あかざえり」さんのブログに掲載されていたもの)をそのままご紹介させていただこうと思います。ご紹介させていただくとは申し上げたものの、大学のブログであるということもあり、残念ながら著作権等の問題に慎重である必要があるようです。(フェアユースfair use という考え方がもっと自然に認められるようになることを願わざるを得ません。)誠に申し訳ないのですが、関心のある方は、下記「あかざえり」さんのブログに直接アクセスしていただければ幸いです。私はこのところ自然美の問題にも心惹かれるのですが、その点からもこの「あかざえり」さんのブログは「おススメ」です。
http://d.hatena.ne.jp/akazaeri/20140803/1407047475
またこの詩の同じ日本語訳は、以下のブログでも紹介されています。