海外研修レポート(5)3月3~4日
3月3日(月)、日曜日をホストファミリーと過ごし、学生たちは月曜日を大学で迎えました。授業は、土曜日にグランディーのショッピングモールで何を買ったか一人一人答え、他の人たちが買ったものを覚えていくゲームからはじまりました。その後、ナタリーは私たちが金曜日の授業で作ったオーストラリアに関する質問に答えてくれました。オーストラリアの宗教は?なぜ食品はみんなビッグサイズで売っているの?人気な仕事は?日焼けするのが好き?など、気になることがたくさんです。シドニーやブリスベンがイギリスの囚人を閉じ込める地として発展をはじめたこと、メルボルンはイギリスがフランスに対抗するために作られた街であったことなど、質問を通してオーストラリアの歴史についても勉強することができました。
その後、先週スポーツの授業を指導してくれたスティーブたちアンバサダーと再会し、英会話の時間を楽しみました。本日はとても暑く、はじめは外で話していたのですが、途中で図書館に移動しました。東京工芸大学の生徒が図書館を使用するには手続きが必要で、まだ学生たちは図書館に行ったことがなかったため貴重な体験になりました。
午後はNatの地理の授業を受けました。広大なオーストラリアですが人口密度の差が大きく、街から離れた遠方の地域には1パーセント程度の人口しか住んでいません。本日はそうした地方や田舎に住む人々がどのように生活しているかを、たくさんの写真とスライドで学びました。物価や交通、医療、教育など様々な点で都市部とは異なる生活に、学生は大いに驚いていました。授業の最後では地方で暮らす利点と欠点、面白い点について互いに話し合いました。
3月4日(火)、本日はインタビューの形を模した英語の授業を体験しました。まず自分自身の素質について考える時間をとり、その後で自分のスキルをまとめたレジュメ、つまり履歴書を作っていきます。日本ではレジュメというと要約の意味でとらえることも多いので学生ははじめ少し混乱していましたが、自身の強みを英語で表現する練習をしました。
午後の授業は屋外に出て障害物競争をしました。学生は2~3人のグループになって、目隠しをしたメンバーに英語で指示を出してゴールまで導きます。ジグザグに歩かなければいけないエリア、ボールを籠に投げ入れ、水鉄砲を撃ち、球を転がしてピンを倒すなど、ゴールまでには様々なミッションが課せられます。英語だけで細かい方向や指示を伝えるのはたいへんでしたが、学生たちはとても楽しんで交代しながら何度もチャレンジしていました。
研修前、学生たちは東京工芸大学の事前授業で顔を合わせていましたが、オーストラリアの空港に着いた時にはまだまだ互いにぎこちなさが残っていました。オーストラリアで授業を受けて10日ほどになりますが、様々なアクティビティーをとおして、みんなすっかり仲良しになりました。