6月号を担当します芸術学部基礎教育の牟田淳です。
2021年の3月に「アートのための数学 第2版」(牟田淳著、オーム社)が出版されました。
この本は2008年に工芸大の授業の教科書として書いた書籍「アートのための数学」(牟田淳著、オーム社)を改訂したものです。おかげさまで刷を重ね、9刷まで出版されました。しかしながら出版から12年の時が流れ、色々書き加えたい事が増えていたところ、出版社さんの方から第2版を書かないかというお話があり、この度第2版を執筆する機会を得る事が出来たのです。2008年から状況が大きく変わった分野もあるので、第2版の内容もそれに合わせて色々アップデートされています。
2008年に「アートのための数学」の本を出版した後、現在までにさらに8冊の本を執筆して出版する機会を得ました。そしてこれらの本がきっかけで色々な所からテレビ出演の依頼や雑誌の取材を受け、またビートたけしさんとの対談もしました。これらの仕事を得たきっかけともなった「アートのための数学」は、私としては大変思い入れがあります。
さて、この本を書く前は、いつかは本屋さんに置いてもらえる本を書いてみたいなあ等と思っていました。しかしながら、当時の私は出版社に誰も知り合いはいませんでした。それではどうやって本屋さんに置いてもらえる本を書いたのでしょう?
実はこの本を書く前、授業の内容や様子をWEBで色々発信していました。するとそのホームページを見ていただいた出版社の方から連絡があり、色々打ち合わせをした結果出版することに決まったのです。つまり、インターネットで色々情報発信していたから本を書くことが出来たというわけです。そういう意味ではインターネット上でのアピールは個人であっても大変重要であるということを実感した経験でした。