インタラクティブメディア学科

天文台プロジェクト・宇宙をテーマに作品制作

IM学科久原ゼミは国立天文台三鷹キャンパスを訪問しました。当日は天文台の萩野正興先生が詳しく案内してくれました。萩野先生は太陽フレア観測がご専門ですが、宇宙物理や天文学の啓蒙活動のため、様々なプロジェクトを企画しておられます。インタラクティブメディア学科とも関係が深く、特別講義をしてくれたり、天文学の視野からの様々な素材を提供してくださいます。2023年度には、IM学科のギャラリーにて、Dagik Earthのデモ展示をしてくださいました。Dagik Earthは、巨大なバルーンに太陽系の惑星の本物のリアルな映像をプロジェクションし、宇宙の神秘や美を体験できるプロジェクトです。久原ゼミから木星、土星、火星、金星、水星などの惑星音楽を楽曲制作して提供したこともあります。

ちなみに、2024年度のIM学科の卒業制作の大賞作品「Planet Takt」(制作:丸茂虎太郎)はケプラーの惑星音階とDagik Earthを使用しています。

この日は、晴天に恵まれていたので、太陽フレア望遠鏡が稼働中で、リアルタイムに太陽の黒点活動やフレア爆発を観測している様子を間近に見ることができました。リアルタイムと言っても太陽から地球に光が届くまで8分20秒かかるので、厳密には8分20秒遅れで観測していることになりますが。さて、フレア爆発が起こると太陽風が起きます。通常は、地球は地磁気シールドで守られているので、大きな弊害はありませんが、フレア爆発の規模が大きいと被害がでることもあります。例えば、GPSが狂ったり、電子機器が誤作動したり、宇宙船の乗務員が被ばくしたりと様々な問題がおきます。オーロラが発生するのも太陽風の影響です。大きな被害としては1989年のカナダでの大規模停電(約600万人に影響)が有名です。天文台三鷹キャンパスでは、太陽フレア望遠鏡でリアルタイムに観測し、コンピュータでデータ処理し、必要に応じて世界中の関係機関に太陽風予報の情報を提供しています。

また、4D2Uドームシアターで壮大な銀河の宇宙空間を体験してきました。4D2U(Four-Dimensional Digital Universe: 4次元デジタル宇宙)とは、空間3次元と時間1次元を合わせた4次元宇宙を可視化したものです。4D2Uドームシアターは、4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2Uプロジェクト)が開発したもので、計り知れないスケールの空間と時間の中で天体や宇宙の構造がどのように変化してきたかを直観的でわかりやすく表現するべく、最先端のコンピュータによる3次元シミュレーションデータや観測データを可視化し、手に取るように目の前に立体映像で再現する映像空間です。4次元デジタル宇宙ビューワー“Mitaka”は無料でダウンロードできます。

天文台の協力のもと、どのようなインタラクティブアート作品が制作されるか楽しみです。

【参加者募集中】第2回IMMA関係者の集いを開催します

学内展示「Photographic Reverberation」

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