創立100周年を契機に新しい取り組みをスタートしました。
長野県にある日本大学の付属高校である長野日本大学高等学校の探究創造学科における探究活動でオリジナルのダンスを制作するプロジェクトが立ち上がりました。そのオリジナル・ダンス・プロジェクトにおいて、IM学科のコンピュータミュージック研究室が音楽制作の指導を行なうことになりました。
ありがちなフリー素材や既成曲を使うのではなく、自分のオリジナルダンスにぴったりのオリジナル音楽があるなら、しかも自分で作れるなら、ダンス全体のパフォーマンスは格段によくなることは間違いありません。自分の作品のために自分で音楽制作をすることには確かに深い意義があります。
とはいえ、実際に自分で楽曲制作するとなると、かなりハードルが高く、なかなか簡単ではありません。そこで、音楽制作に自信を持つコンピュータミュージック研究室の学生たちが、初心者にも分かるダンスミュージックを作るためのカリキュラムを考え、実践することになりました。長野日大高は長野県長野市にあるので、SlackとZoomを活用して、オンライン・レッスン形式で指導を行なっています。長野日大高の探究創造学科はかなりIT化が進んでおり、SlackやZoomなどは学校で整備されているようで、この辺りはスムーズにいきました。
さて、指導を受ける高校生はダンスの経験はあるものの、DAWソフトの使い方や楽曲制作の方法など音楽制作は全くの初めてで、ゼロからのスタートとなりました。しかしながら、2回、3回とオンラインレッスンを重ね、出された課題に取り組んでいくうちに、簡単なループ音楽を作れるようになりました。ダンスの素養があるだけに、リズム感やビート感など音楽の大切な要素を身に着けていることが助けになっているようです。指導しているゼミ生も自分の持っている制作スキルをシェアすることは、理屈抜きにとても楽しく、また指導することで、自分のキャリアアップにもつながっています。現在は、コード進行に基づいてメロディ、ドラム、ベースを作成することに取り組んでいます。夏までに、オリジナルのダンス音楽を完成させる予定です。
*)音楽制作ソフトとして、Studio One Primeを使用しています。上記の画面はStudio Oneの編集ウィンドウを画面共有しながら、ピアノロールでMIDIの打ち込みを指導しているところです。