夏休みの最後に、遠藤研究室では2泊3日の合宿を行いました。場所は「高尾の森わくわくビレッジ」という体験型学習施設で、遠藤研所属の3年生・4年生は全員参加、その他にもいつもゼミに参加している他研究室の3年生や、遠藤研に興味を持っている2年生も参加しました。
最初のプログラムは自己紹介を兼ねた今年度前期の活動報告です。大学は「教わる」のではなく自ら「学ぶ」というのが大切で、そのためには学生同士のディスカッションが重要になります。そこで後期に向けて、誰がどんな活動をしているのかを共有し、4年生は3年生に自分のノウハウを継承、3年生は4年生の研究や制作を参考にするわけです。
合宿では普段運動する機会が少ない学生に、今までやったことのないスポーツの挑戦してもらっています。
こちらは「キンボール」という団体競技です。3つのチームに分かれて、大きなボールをキャッチし合うというカナダ生まれのスポーツで、去年初めてやってみて評判が良かったので今年もプログラムに入りました。
学生たちの親世代には馴染みのある「フリスビー」も、初めてやった学生が大勢いました。投げてキャッチするだけでも最初は面白かったのですが、投げるのに慣れてきたら「ダブルディスクコート」「ドッジビー」などのゲームに挑戦しました。
初日の夜は天気が回復したのでキャンプファイアを行いました。これも初めてやったという学生が多く、大きな炎を囲むというだけで、不思議な感覚が得られるという、ゲームの面白さに通じる貴重な体験ができました。ギターやカホン(箱型の打楽器)を持ってきた学生も居て、カラオケとは違った雰囲気で色んな歌を歌いました。意外に学生たちが70年代フォークソングとかを知っているのにビックリです。
楽しみながら勉強するのが遠藤研のスタイル。今年は要りそうで要らない変な賞品90点を用意して、テーマに対するディスカッションを行いました。ゲームデザインではコンセプトをハッキリさせることが大切ですが、そのために与えられたテーマの本質となるコンセプトを考える演習が効果的です。普段授業でもやっている内容ですが、5人のグループに分かれて、賞品が掛かるとなると、普段にはない真剣さ?が漂います。
中には実用的な物も混ざっているのですが、さすがはゲーム学科の諸君、貰ったらウケることを重視。良いディスカッションが出来たチームから、好きな賞品を持ち帰って良いのですが、もしチーム全員が「もう要らない」となった場合は、今度は最下位チームが「どんなに要らなくても貰って持ち帰る」ルールに変わります。最後は1つも賞品を取れなかった1名が、十数点ほどの残存賞品を全て持ち帰りました。一番要らなかったのは、韓国のテーブルタップでしたww
ゲーム学科では70種類を超えるアナログゲームをプレイして、ゲームのメカニクスを勉強する授業があります。その授業で扱うゲームは良い新作ゲームが出るとラインナップが入れ替わりますが、評価のためのテストプレイは、この合宿で行われます。
面白かったゲームは、そのままプログラムが終了しても各部屋に持ち帰って続きをプレイしています。ゲーム好きばかりが集まっているので、プログラムの合間もゲーム三昧な合宿です。
研究を活動のテーマとしている学生は、研究成果を学会で発表することを目標にしています。それを紹介することも、3年生が卒研のテーマを決める手掛かりとなります。プレゼンテーションの腕は場数が物を言います。遠藤研ではことあるごとにプレゼンテーションを行って、日頃から説明したり質疑応答する機会を設けています。
最終日の昼食はバーベキューでした。野外調理で薪を使うため、ナタで薪割りをする必要があります。この薪割りも初めてやる学生が多く、結局何のために薪割りしているのかはどこかに飛んでしまい、もくもくと薪割りを楽しみました。催事係の諸君、お疲れ様でした。