埼玉県川口市にあるSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザで「あそぶ!ゲーム展」(2月28日まで)が行われています。
この施設の2階には映像の仕組みや映画の作り方が体験できるミュージアムがあります。
映像の原理が学べるコーナー(写真1)や、女の子たちに大人気のアフレコ体験室(写真2)映像編集体験コーナー、スタジオまであってかなり本格的な映像ミュージアムといった印象でした。
3階に行くといよいよ企画展の「あそぶ!ゲーム展」です。
デジタルゲームの誕生から1982年までの多様化したゲームがプレイ可能で展示されています。
最初に登場するのが「テニス・フォー・ツー」(写真3)で1958年に米国のブルックヘブン国立研究所でウィリアム・ヒギンボーサム氏らが開発したオシロスコープで表示されるコンピューターゲームです。レプリカですがちゃんと遊べるので感激ものです。
1962年の「スペースウォー!」、1971年の「コンピュータースペース」などもあって技術的そして美術的な時代性も感じ取れます。
一気に時代は飛んでしまいますが、1978年に発表された「スペースインベーダー」のモンスターたちのイメージスケッチ(写真4)が目の前に現れ、思わずムムムとうなってしまいました。これらのスケッチを基にドット絵(写真5)になってキャラクターとして画面表示されていく過程が本当に良く分かります。
あとは1979年の「ギャラクシアン」、「アステロイド」や1980年の「パックマン」などなど、遊ぶだけでなくゲームの研究にはとても良い展示だと思いました。
また、1月23日にはトークイベント「ゲームデザイナーの仕事」(写真6)が開催され「スペースインベーダー」を開発した元タイトーの西角友宏氏、「ゼビウス」を開発した遠藤雅伸氏、遠藤氏とともに本ゲーム展を企画監修した東京大学大学院情報学環の馬場章教授、司会進行のゲームライターのローリング内沢氏、そしてわたくし「パックマン」の岩谷の5人で色々な開発秘話やゲームデザインとは何か等々が会場を巻き込みながら語られ大いに盛り上がりました。
2月28日まで開催されているのでゲームを勉強したい人には必見の展示だと思いましたので、ぜひ足を運んで下さい。
URL:「あそぶ!ゲーム展」のページ